恋のターン制
「先輩は好きな人に恋人がいたら諦める派ですか?」
部活中、筆持つ手を伸ばして遠くを見ていると、真面目な顔をした後輩がそう聞いてきた。
「何で? 例の先輩に彼氏でもおったん?」
「そーなんすよー。聞いてくださいよー、これまためっちゃイケメンと付き合い始めたらしいんです。俺勝たれへんやんか」
少し拗ねたと思えば、ふざけて椅子をクルクルと回している。そのままこちらを向いたと思えば先輩はどう思いますー?と尋ねてきた。
「私は別に諦める必要はないと思うかな」
「奪い取れっちゅうことすか?」
「いや、何も奪い取ることだけが自分の恋を成就させる方法と違うよ。さりげなくアピール重ねて。告白はしないし好きバレもしたらあかんよ。ただ、好印象で居続ける。もし、その人が恋人と別れたらチャンスや。自分の番が巡ってきたと思ってガンガン行く。お断りされるまでは自分のターンやからね」
浮気不倫はよくないことだが、相手に好印象を与えてアピールするくらい悪くないだろう。どうせ学生の恋愛なんて大人ほど重くないのだから。
「先輩おっかないわ」
「うるさいわ。早よアピールしてこんかい」
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