第8話 帝国・帝都・学院とは

「で、まずここはスリーター公国だろ?ディヴァテロス帝国ってどこにあるんだよ?」


『ディヴァテロス帝国の中に、スリーター公国があるんだよ』


木目調の優しい雰囲気の宿の部屋。

その部屋の窓際にある椅子に座ってシリウスに問いかけると、シリウスはベッドに腰を掛けてそう言った。


「え?帝国の中に国があるの?」


『そう。変に聞こえるかもしれないけど、そもそもこの世界はディヴァテロス帝国そのものなんだよ』


シリウスは腕を組んで難しそうな顔をした。


『んー…なんて言ったらいいかな。今住んでるところ全て、この土地全てはディヴァテロス帝国のものなの。わかる?』


「ん?うん。すべてがディヴァテロス帝国ね。よくわかんないけどわかった。で、スリーター公国は?」


『スリーター公国は、ディヴァテロス帝国支配下の国。実際は国という名の領地だね。スリーターを治めてるのは公爵。だから公国。帝国はいくつもの公国で成り立っている。ここまで大丈夫?』



ディヴァテロス帝国≧スリーター公国+他の公国 ね。たぶんよし。



「おう、大丈夫だ。それで?」


『それで、まあ国ではないんだけど実際一つの国レベル、それも最上位レベルだという認識で考えられているのが帝都センチュリア。センチュリアの大きさは小~中くらいの公国と同じなんだ。』


「帝都センチュリアって名前の公国みたいなもんか?」


『そうそう!あ、あとみんな「センチュリア」って言わないで基本「帝都」って呼ぶよ。帝都には帝国全土を管轄する軍部や文部があって、軍人や文官、それに貴族らがわんさかいる。こわ~いところだよ~』



   ひぃえぇぇぇぇ!!っておい。

   確かに怖いけどさ!



「で、学院もそこにあるんだな?」


『その通り。学院は4つある。どれも帝都にあって基本入れれば安泰。さっきの宿の主が言っていたのが第2学院。軍人を育てる学校だね。それと護衛志望とか。君が軽く相手をのしたからそう思ったんだろうね』


「あ!忘れてた!!お前俺のこと突き飛ばしたろ!あれまだごめんて言われてないぞ!」



   忘れるところだった!

   ああいうのはきちんと怒っていくぞ俺は!



俺が椅子から立ち上がってシリウスに抗議すると、片手を軽く挙げ、興味のなさそうな顔で『ごめん。それで…』と続けた。全然反省してないやんけ。




学院は第1~第4学院まである。第1はお貴族様か帝国屈指の名門商家の御曹司レベルでないと入れないらしい。第2は説明した通り。第3はお嬢様学校。お嫁さん修行のため、侍女や文官志望もいるとのこと。第4は技術研究に力を入れているらしい。芸の解明とか、研究職志望者が多いらしい。


「ほぉ~…俺は本当に知らないことが多いんだなあ」


素直に思ったことを口にするとシリウスは慈しむような笑顔で答えた。


『これからいくらでも知れるよ。だから大丈夫。わからなかったら聞けばいい。そして、その後は自分で考えなさい』


「…おう。ありがとうな。ところで明日どうするんだ?この辺に使えそういい素材あるか知ってる?」


『うん、あるよ。また旅になる。必要な物を揃えて昼食べたらこの町を出よう。次向かうは洞窟だ』











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