無用の争い

 今日まで生きてきて痛感するのが、心の健康のためになるべく争いは避けるべき、ということである。この場合の争いは、単に取っ組み合いだとか、口喧嘩だけでなく、もっと内的な、それでいて個人的なものも含まれる。つまり、「腹が立つ」ということだ。


 怒りをなぜ感じるか。自分と周囲との摩擦、理想と現実との乖離によってそれは怒る。その戦いは、生きていく上で避けられないものだが、そればかりということもない。無神経な人からは距離を置けばいいし、不愉快な報道は見なければよい。


 何を当たり前のことをと思うだろうが、これがなかなか出来ない。無神経な人は親かもしれないし、不愉快な報道はテレビ新聞を見なければ全く入ってこないかと言うとそんなこともない。だが、出来るだけ、ホンの少しでも離れて見れば、ちょっとは人生がマシなものになるかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る