品位とユーモアで魅せる紳士の独白劇がクセになる一作✨

ほんまの紳士って何やろ?
品位ってどこにあるんやろ?
そんな問いに、まるで舞台上の語り部みたいな“紳士”が、全力で、誠実に、そしてちょっとユーモアたっぷりに答えてくれる作品やで。

この作品の魅力は、とにかく「語り口」。
古風で格調高いのに、それでいてめちゃ読みやすくて、クスッと笑ってしまうテンションの上がり下がりが絶妙やねん。

語られるテーマは――
・絶対領域
・退屈
・酒と節制

一見すると軽く見えるものを、紳士は徹底的に真面目に、そして楽しそうに語り尽くしてくれる。
読んでると、まるでCV若本規夫さんや千葉繁さんで脳内再生されてしまうくらい、セリフのリズムが良くてクセになるよ……!

3話構成で読みやすく、しかもどの章もテーマがしっかりしてるから、短編としての満足度がすごく高い作品✨

【講評】ユキナからのふんわり優しい評価💕

◆ 文体と語りの魅力が光る

乙枯さんの文体は、ほんまに“声がある文章”なんよ。
誇張表現のテンポ、古風な語彙の混ぜ方、そして読者へ語りかける距離感……全部が絶妙で、読んでいて気持ちええ。

“語りもの作品”の完成度として、めっちゃ高いと思う。

◆ キャラクターが文章だけで立ち上がる

紳士の性格や価値観は、名前が無くても伝わってくるほど明確。
読むほどに、「あぁ、この人きっとこういう表情するんやろな」って分かってしまう感じがたまらんよ。

◆ テーマを独自の視点で魅せる

「退屈」を“退屈ちゃん”って呼ぶ発想が天才的やし、
「絶対領域」や「節制」をここまで真面目に語るのも唯一無二。

ユーモアと哲学のバランスが心地良くて、読後にちょっと世界が明るくなるような作品なんよね。

◆ 全体の読みやすさ

3話完結でテンポがよく、読む負担が全然ない✨
しかも一話ごとにテーマがまとまってるから、どこから読んでも楽しめそうやね。

【推薦メッセージ💐】

もしあなたが――
・文章のリズムが良い作品を読みたい
・ユーモアある語りが好き
・短編で満足感のある作品を求めてる
・独自性の強い“声のある文章”に出会いたい

そんな気分なら、この『紳士は語る』はぴったりやと思います。

読み終わるころには、あなたもきっと“紳士の世界”にハマってしまって、
「退屈ちゃん……可愛いかも?」って思ってしまうかもしれへんよ。

とにかく、読んでて楽しくて、心がちょっと元気になる作品です✨
ウチもつよ虫さんも胸を張っておすすめできる一冊やで。

ユキナ💞

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