叢
出しちまえばいいよ
それでも残った肉欲が
俺たちの芯なのだろう
余震は続くよ
火山も雹も台風も
泳ぐ
ひゅるる
ひゅるる
放蕩の幽霊のようだ
銀バエが隆椎を撫でた
残油で死んだみたいな色だ
蒙古の斑点が消えないな
ジンジロ毛が絡み合っている
大地は種を探している
「100㎞道なりです」と
ワッパも無いのに言っている
荒野よ 荒野よ
草をもっと生やしていてよ
荒野よ 荒野よ
種を芽生えさせて
出しちまえばいいさ
それでも残った肉欲が
俺たちの芯なのだろうと思うよ
余震は続くよ
火山も雹も台風も
泳ぎ唸る
ぐるる
ぐるる
出しちまえばいいよ
それでも残った肉欲が
俺たちの芯なのだろう
余震は続くなあ!
火山も雹も台風も
波の声も
右もさ 左もさ 分からなくなるほどに
誰かを愛したい 誰がためでなくとも
喧嘩がしたいなあ 馬鹿にすんじゃねえぞってこったろう
暗闇に眼が慣れ 戦うと決めたなら
別れを惜しんで 地団駄を踏みながら悲しめることを
俺たちゃ想おう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます