神様、俺を、怪物を。
肺だって癒えるんだ
その正常も名状も意味など無くなって
解けて 解けて 本能も死んでって
愛情も感情も吐いてしまう
その所為で吠えてしまう
あの啓蒙も効能も酔っているんだって
アラームの幻想で逆立ったんだ
惨状と生の日々
目の前に高体温
湿らずも 頬 映えていて
痴れないと言うオチだって
「そうだ」「爽だ」言い聞かせよう
これだってさ悲劇にも成り得るのなら
それもまた良いか
勇気を持って 善義を知って
汗腺の奥に転がり込んで
一回俺の概念なんかで脳裏を壊してやっちゃって
戦争映画のラストシーンによくある科白を付け足して
「愛してる」とか言ってるふりして被食観念引っ張って
爪や牙は誰の為に生えてんの?
ねえ、冴えてんの?
君の為か
兵隊と三拍子
その銃弾も防楯も海の子だってさ
だったらなんだって 俺らの「生」だって
悔恨も甲斐性も果ててんの?
『この本能、隔ったらどう?』
そう生命の感傷が喚いたとして
俺は「君が好き」と言うのかい
匂いだけ 匂いだけ 匂いだけでもいいさ
肺まで 深層まで 眩めいては消える
体温から体温まで遠いってことがこんなに苦しいだなんて
一回俺の心音ばっかを聴いては夜を待っていて
そのまま君の心音ばっかで朝の日照り憎んで
俺を満たす空腹感でさ「平和の愛」を結んで
キスのふりする本能だとかをぶっ殺しては叫んで
昼と夜が溶け合う時間に怠惰に酔っては溺れて
「そんな覚悟は無いから待ってよ」だなんて照れ笑って
戦争映画のラストシーンを思い浮かべて泣いちゃって
貴女が悲劇が好きだと言うことを願っちゃって
一回俺の概念なんかで脳裏を壊してやっちゃって
戦争映画のラストシーンによくある科白を付け足して
「泣いてる顔も可愛いね」って言えないくせして知っちゃって
食べるのにはなんだか凄く
勿体ないと思ったんだ
脳から 眼から 鼻から 口から
顎から 首から 脈から 肺から
手から 足から 汗から 胸から
腿から 脛から 愛から 愛まで
脳から 眼から 鼻から 口から
顎から 首から 脈から 肺から
手から 足から 汗から 胸から
腿から 脛から 愛から 愛までを喰う
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