434 蛇蠍
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
4/10 12:30
少し
なんて烏滸(おこ)がましい程に大分
引き続き行儀の悪い輩がチラホラと
「だからよぉ!北側は昨日も俺らで見たって」
「馬鹿か?話聞いてねー奴が多すぎる! もう一度あっち確認すんならシーマあたり連れてけっつったろ」
立肘どころか立膝
「 ン ンゥべェ ンマ」
中には素手で大口へと豪快に頬張る者
「クチャクチャ はぁ? クチャ だったらちゃんとコウちゃんに言っとけや!? クッチャこっちはこっちで進めてんだ」
大き目な不快音を立てる者
「かー!笑えねぇ 捜索隊がこれかよ? はぁ これだから頭の動かねぇ連中は」
それら関係無しに
「は?聞き捨てなんねぇぞ?」
「ぁ?やんのかコラァ」
バチバチ始める者らの昼食時
強面の男は気にしない雰囲気、だが少しだけ横へと席をズレ
「チエさんって結構チョろ、ってか 天然っすよね?」
ゆっくりとした口調で目の前の女性を煽(あお)る
この発言に優しい色をした魔女は
「チョ!?はぁあ?なんで言い直したの? チョロ くわ!無いよぉ だって、だってこっちはさー遊んであげてんだよ? もぉあんた等ねぇ、もうちょっと年配者をさあ!」
何かに気が付いたかの様、しっかりと順番にスープを配り終えてから分かり易い口調で再び荒くれ者をジト目で見る
「え、ババァって呼んだ方が良かったっすか?」
「な~ん!?」
周囲の賑やかさに
「ってかさっ!私のお陰で食い繋げてた訳でしょー、ほんっとありがたく思いなさいよね?」
呆れ笑いを浮かべながら
でも嬉しそうに
「みんな良い歳でしょうに 子供みたいな事してさ~」
お母さんじみた事を言いつつも
心の中は
(午後もありったけ薬、作っておかないと)
今後の事でいっぱいだ
単純な話
私がするべき事は二つだけ
アイツを止める事と
ラフィを死なせない事 それだけだ
観測者でありながらも『視える』からこそ模索する
命を投げ売っても良い
改変する為のキーマンを見つけようとしていた時
「ははははっ、いや~チエさんすませんね! 奴ら女の子に構いたいだけなんですよー」
手帳を持った体躯の良い男と
「色々ご迷惑とご負担をおかけしてしまって すみません 初めまして?ですよね?」
当人、眼鏡をかけた青年が寄って来た
「 んんぅ?んーあぁ王都で見たのかな~ 多分初めませんだよ~」
だから私は
「全くぅ、まぁ良いけどさ?みんなもキーロ君みたいに賢、、ぁ、いや否定的な意味じゃないんだけどー悪ふざけが過ぎるって言うかしっかりしてほしいと言うか ね」
なんて
遠回しの挨拶を終えた
空気を察したか
「あー!全っ然!サーセン アイツ等マジでアホなんで分かりますよそれ 申し訳っ!!」
リーダーの男が視線を逸らさずにこちらを見た
きっと慣れていたのだろう
そういう、強い嘘を吐く 世界とか 巫女が近くに居たから
だけど
だからこそ
今、此処で答え合わせをしてはいけないのだろう
「いいやいいや!ほら、そこのゴリマッチョ」
「え、誰っすか?」
「ル ヒ ター!!追加で今日中に備え分の薬草取り行くから 手伝いなさい」
「俺っすか? じゃあ眼鏡の兄ちゃんもリハビリに連れて行きましょうや」
「キーロ君は病み上がりなんだから!良いから来なさいって~」
私は明日の下山を言い訳に
逃げる様にこの場を後にした
整理しよう
間違いの無い様、ズレてしまわない様に
私の中だけで良い
大丈夫 上手く進んでいる
ジン君もキーマンではあるけど
トリガーであるカセンちゃんとキーロ君がいる事が前提だ
これで最悪の事態だけは回避出来る筈
最悪の 事態 だけは、、
あとは
『あの娘』がちゃんと
アイツを殺す絵が視えるかどうかだ
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