ReadMe.txtへの応援コメント
我那覇キヨ様、はじめまして。「マイ・ベスト短編の里」へのご寄稿、ありがとうございました。
今回お寄せ頂いている全作品の中で、この「ReadMe.txt」は、友未にとって最も評価の難しいものでした。客観的に眺めるなら、文章もプロットも非常にしっかり書き込まれた素晴らしいSFだと思います。ただ、この展開自体は3章で半ば予感し、7章で確信できたものでした。実はこの「マイ・ベスト短編の里」の直前、7月に、友未は「どんでん返しの里」という企画を開かせて頂いており、様々などんでん返しや意表を突く展開の物語をまとめ読みさせて頂いた所でしたので、そういう気の回し方をするような読み方がまだ残っていたのかもしれません。ただ、この「ReadMe.txt」へのコメントを参照させて頂いたところ、同様の指摘を寄せられている方が他にもお二人おられましたので、必ずしも友未だけが特別勘ぐり深い読み方をしたという訳でもなさそうな気がします。確かに、途中で展開が読まれたらそれで即アウトというものではないでしょうし、現に、「ReadMe.txt」でも実際に文字として書かれた文章を最後まで読み終えて、友未は切ないぬくもりを心に禁じ得ませんでした。それでも、敢えて申し上げますが、衝撃の展開に最後まで気づきたくなかったというのが今の正直な感想です。
冒頭の一文目と、最後の三つのエピソードに我那覇キヨ様の才能を感じました。
作者からの返信
はじめまして。
熱い感想ありがとうございます。
友末さんの熱い感想に感化され、何度か同じ指摘を受けた際にあいまいに返事を書いていたこともよくなかったなと思うので解説を書いていきます。
メアリーがゴーストであることはこの物語のテーマの一部に過ぎないので、そこをどんでん返しのキモや物語の結末と捉えられたのであれば、そこは込めた主題が容れ物に負けてしまったというところで筆者として反省すべきかなと思うところです。
解説します。
この物語のテーマは作中での議論や葛藤の通り「技術的に可能であるからといって人間めいたモノを作った場合に、受け入れることは可能だろうか。また、作ったあとで受け入れが不可能だった場合、どのような形を取るべきか?」というところになります。
金銭的事情で事後承諾的に受け入れ可能な例=主人公。
倫理的な事情で受け入れ可能な例=メアリー。
という形で受け入れ可能な場合のバリエーションを書きました。
残るテーマに沿う結末は、二人のゴーストが永遠に話し続けるところと、その環境を残そうと主人公がするところにあります。愛する人と同じ存在として受け入れることは不可能。しかし隣人として最大の敬意を払うような形で物語を終えていると思っています。
が、思ったよりも「メアリーがゴーストなのは読めた」などの感想もいただいたので、うーむわたしがヘタクソだったのだなと思う次第でもあります。
続編というか、パラレルワールドのような形で「続きの物語」を書いています。よろしければこちらの作品も読んでいただけたらわたしは踊りあがって喜びます。
編集済
ReadMe.txtへの応援コメント
「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみよう」企画参加ありがとうございます。
楽しく読ませていただきました。半分くらい読んだあたりで、「あ、これはこういうオチまたはこういうオチかな?」と思った方の片方が当たってそういう意味でも楽しかったです。
先の展開をこうなって欲しいって読者に思わせてくれる話って本当に面白いですね。
冒頭から結末、描写をあえてしなかったところやきちんと描いたところの取捨選択が素晴らしく、文章の密度に関わらず読みやすかったです。
この話を、もしも自分がするならばどう味付けするか考えてみましたが・・・私に筆力が伴うなら、人工知能の精度の悪さへの課題の提示と、次第に自然な応答になってゆくことへの達成感にフォーカスして描いてゆき、その過程で妻の応答の不自然さに気づくという形にするかなと。(って、本編もそれにかなり近いですが)
もう一点、カクヨムという発表の場ですと縦書きの書籍より文字密度がどうしてもぎっちりになってしまうので、もう少し改行をした方が目に優しいかなとは思います。それに、カクヨムの編集ツール(編集ボタンを押すと左上に出てくる)で、段落先頭を字下げする機能を使われた方がよいかなと思いました。
以上です。
作者からの返信
読んでいただいてありがとうございました。楽しんでいただけたなら幸いです。
改稿のアイディアはたしかに良さそうですね。人工知能は未熟な時期のエピソードは多分入れたほうが完成度が上がりそうです。
うーんでも、未熟→成長は尺を取るからなぁ……。
短く収める腕が身についた頃にトライしてみることにします。
改行のご指摘ありがとうございます。縦書きの賞に出して落ちたものをそのまま貼っているという乱暴な状態だったのですが、カクヨム用に改行を行いました。まだカクヨム用段落の感覚が掴みきれてませんが、改行でだいぶ読みやすくなった気がします。字下げ機能もすごい便利ですね。
ありがとうございました。
ReadMe.txtへの応援コメント
なるほど。ゴーストは結構近い将来に実現しそうですね。技術的には。
でも、ここで取り上げられているように、実際にそれをどう使うかは、なかなか悩ましい部分もある。そんなことを感じさせる余韻が良かったです。
個人的には.txtにちょっと古臭さを感じてしまいました。そこが狙いというのもありかもしれませんが。最近のgithubやなんかだと、readme.mdのほうをよく見かけるもので。。。(気分を害してしまいましたら申し訳ありません。作品を貶めるつもりはまったくありませんので、、、)
作者からの返信
読んでいただいてありがとうございます。2017年にこの話を書いていて、その頃からこうしたサービスが出てもおかしくないな、とか思っていましたが、まだしばらくかかりそうですね。
ReadMeファイルをマークダウンで書くのは今の流行りですね。指摘を受けてから改めて考えましたが、今回の場合主人公の目が見えないため.txtの方がいいかなと思いました。テキスト読み上げで書いた内容チェックするのも、マークダウンだと難しそうですし。
まったく意識していなかったポイントなのでご指摘ありがとうございました。作品の強度がより上がったと思います。
ご協力感謝いたします。
ReadMe.txtへの応援コメント
自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみよう から、やって来ました。
メアリーがゴーストだと気が付いてしまうシーンですが、メアリーとの会話が書かれていないのが、残念でした。 このシーンの会話と主人公の心情の流れを細やかに書いて貰えると、読者の感情に一番届くシーンになるのでは無いかと思いました。
作者からの返信
感想&指摘ありがとうございます。
うーん。そのシーンで愁嘆場みたいなことやるのはどうかな。「あなたゴーストじゃん」って言うのは相手の発言権を奪うようなモノで、いきなり本人に言うことはないのかなと。例えば入院してる祖母に痴呆かなって症状があったら、まず本人に言わず看護師とか先生にヒアリングしませんかね。まして主人公は自分の人工知能作る時にもオリジナル側にはトラウマ体験残さないように気をつけてるわけですし。
というわけで、せっかくのご提案ですが不採用とさせてください。
ReadMe.txtへの応援コメント
「公平な読み合い」企画に参加いただきありがとうございました。
会話の言い回しが素敵ですね。私はそういう遠回しな冗談を書くのが苦手なので、勉強になりました。
地の文では説明が多く書かれていましたが(主人公の目が見えないので仕方ないことではありますが)、話し言葉で書かれている場所もあり、ポップな文章が好きな人でも読んでいて飽きないのではないかと思いました。
おもしろかったです。
作者からの返信
会話文は当時アベンジャーズを見ていたので、アイアンマンのトニースタークの会話を参考にしていました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ReadMe.txtへの応援コメント
自主企画@「公平な読み合い~」から来ました。初めまして、杜松の実です。
面白かったです!「私」が目が見えないため、一切の情景は描かれていないようでしたが、その分思考の流れが、とうとうと入って来て読みやすかったです!
説明口調で小説ぽくはないなあ、とは思いましたが、最後にこれは実験ログだと分かったので、それも納得できました!
メアリーさんがゴーストなのかもなあ、という疑惑は割と序盤からありましたが、オチが見え透いていたから、読み味が下がった、と云ことは全くなく、そこも含めて面白いです!
ただ、一点だけ。商品名がゴースト、というのは私個人としては納得いかなかったです。
あまりに死者を再現することを、明確に表現しすぎな気がします。作中前半部でのゴーストの説明では、もう少しポップな商品イメージを書いてあるのに、ゴーストという名だけは、不穏に浮いている気がしました。
作者からの返信
読んでいただいて感想までいただけてありがとうございます。励みになります。
情景が描かれていないことに関しては書き手のクセの部分が大きいですね。普段アプリ開発などをしているため、ユーザーが面倒だなと思う部分を削ろうとしているクセがそのまま出ていると思います。しばらくこのままで書き続けてみようとは思います。
商品名のゴーストについては本当にご指摘通りですね。「元々はゴーストくんとかそんなちょっとダサい名前だった」みたいな一文入れるか、他に文章にアタリが出ない範囲でポップな名前考えた方がいいですね。
ありがとうございました。
ReadMe.txtへの応援コメント
人工知能をテーマに書いているということで、こちらも読ませていただきました。
読後感としては結局、会社に踊らされたなあといった感じで、なんとも皮肉な徒労です。
同僚が有能だ。既にできていたなんて。
ちょっと引っかかったんですが、冒頭でのゴーストプロジェクトの進捗具合が気になります。骨格はもうできていて、データを集める段階だから同僚にも作れたってところでしょうか?
主人公にしか完成できないのかなあと、勝手に思いこんでいたので、会社にとっての主人公って、エンジニアよりも披験体、なんですよね。皮肉だなあ。
本人は「目覚めたらメアリーが死んでいる」という最悪な状況を避けられたから、気持ちに整理がつく時間が持てて、満足そうにはしてましたが……。どちらがよしとするのかは、悩ましいところですね。
色褪せない遺品というのは、持つべきではないかもしれない。道徳的な懸念というのが、この作品のテーマですかね。
大切に思った人が死んだら、残された人の「心の中で生きている」と言われますけど、ゴーストは遺族の中の自分を殺しかねないことにもなります。
だからビデオレターのほうが、「心の中で生かされる」。私はそう感じました。
作者からの返信
読んでいただいてありがとうございます。
ゴーストの企画が最初に凍結された時点では、骨組みだけできていてあとはデータを貯めながらフィードバックしていくという段階でした。なので誰でも作れると言えばその通りですし、フィードバックの際にプログラムやハードウェアに手を入れたりするところは開発者によって違うので、誰でも同じモノになるかというと違うという状況です。
メアリーの方は主人公と話せないので作り方も多少違います。そのせいかコミュニケーションもリアクションを主体としています。
この辺りもうちょっとサラッと書けないか検討してみます。
また、主人公が、会社にとって被験者であるか開発者であるかという目線によって、みじめかみじめでないかの分水嶺となる、という視点はわたしの中になかったモノなので、しばらくそのことについては考えてみます。