第6話
俺は送信された情報を開く。
それは自分のことだ。 俺がどこで生まれ何をしていたかこと細かく書かれている。
「こんな情報をどうやって。」
「政府の協力よ。 この仕事を受けるものは全て調べられる。 悪人がこのマシンを使わないためよ。 私も情報があるわ。 あなたは特別なスキルを持っていない。 機械に詳しいわけでもなく、身体能力は普通、体術もできない。 だから、私は期待していない。」
「そういうあんたはどうなんだ。」
俺のところに一件の情報が送られる。
アンは身体能力は高く、体術はあらゆるものに精通している。 また、新たなものを開発して認可をとっている。
「分かったでしょう。」
生意気な女だ。
「分かったさ。 あんたについていて、頭の中で面白いことでも考えておけばいいんだろう。」
「そうよ。 分かっているじゃない。」
「これはこれはありがたいことです。」
アンは俺の皮肉を無視した。
台の上に乗り、目で合図する。
早く乗れ、と。
仕方ない。 言い争っている時間がもったいない。
2度目は普通だった。
スーツ姿の男が近寄ってくる。
「事情は聞いている。 エックス研究所のカギだ。 受け取ってくれ。 それと君にはこれを射つ。」
男は俺の腕に小さな針を射つ。 痛みはない。
「これは通信するためのナノサイズのものだ。 この時代の人たちは使わないから安心しろ。 聞かれることはない。 耳に指先で叩くと通信できる。 受けとるときは2回叩く。 相手に通信したいときに叩く。 頭で浮かべた相手につながるから特別な操作はいらない。 会話は小声で通じるから便利だ。 誰かに聞かれる可能性は低くなるだろう。 以上だ。」
男は何もなかったように去っていく。
耳に小さな振動を感じる。
アンからのようだ。
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