第41話 ええじゃないか?

富士急コースター死亡事故、従業員「人いないと思い車両動かした」

                    (2025.3.4 朝日新聞)


 地方に住む僕にとっては無縁の超有名遊園地である富士急ハイランドで発生した事故。点検中のコースターがいきなり滑走してきたら……こっ怖すぎる!僕は絶叫マシンは苦手であるため、遊園地情報には疎いが「ええじゃないか」が絶叫マシンであるということぐらいは知っている(←誰だって知っている)。

 報道によると亡くなった従業員Aと一緒に作業していた別の従業員Bが、「人がいないと思って車両を動かした」というのだ。B氏は、どこを見てA氏がいないと思ったのだろうか?

「おーい、A氏! ヨシいないな。よし点検スイッチオンだ、ポチッとな」

と責任者の許可なくスイッチオンにしたのだろうか。だとするとB氏は安全配慮にかけた人物だと推察されるな。しかも、このB氏の氏名が公表されてない。A氏の名前は報道されているが、ここでは書かない。

 このB氏の行動でA氏が天に召されたのに、B氏は名前も公表されないし、今のところ逮捕(←業務上過失致死が検討されてもいいはず)もされてない。個人的に悪意(殺意を含む)が本当になかったのか気にはなる。

「なんかA氏ムカつくよな。よっしゃ、ちょっとお仕置きだべさ、ポチッとな」

とスイッチ入れたりしてないよね?ましてや殺意はなかったってどうやって証明すんのよ。ぷんすか!

 まぁ点検のルールが遵守されていたのか、という疑問も湧く。ブレーカーを落としていたのか、とか、ブレーカーを上げる時のルールはどうなっていたのか、そもそもブレーカーは落とされていたのか、などだ。二人一組で作業していたら、証言は全てB氏から得るしかないので、B氏は嘘の証言し放題である(←何でも疑ってかかる)。まぁ、ええじゃないか、じゃないんだよ人命は。

 富士急ハイランドでは過去にも色々事故が起こっているようだ。今回事故のあったええじゃないかは、過去2回発生している。2007年に点検中に整備業者が車両に挟まれ重傷を負っている。まさに話を聞いた限りでは、今回の事件とほぼ同じ。

 他には「高飛車」(←ふざけた名前だな)が、高さ40mの時点で急停止!がくがくぶるぶる、怖くて漏らしそうだ。「ド・ドンパ」(←これもふざけた名前だな)では重力がかかりすぎて首、胸などを骨折する事故を起こしている。怖すぎだろ、富士急ハイランドには安全管理という概念がないのか、それとも遊園地、特に絶叫マシンでは安全管理は、

「みんな絶叫しにきてるんだから、安全管理は手抜きでいいべ」

「だな、手抜きの方がより怖さがマシマシになるべ」

とでも思ってるのではなかろうか。うんうん、そうに違いない(勝手に決めつける)

 僕は先にも書いたが、絶叫マシンが苦手であるため、絶叫マシンに積極的に乗りたがる人の心が理解できないし、する気もない。価値観の違いの溝は埋められない。だが、言いたい。富士急ハイランドで事故多発していても、

「あなたはまだ絶叫マシンに乗りたいですか」

だ。個人的に、富士急ハイランドが過去にも多くの事故起こしているのに営業が続けられているのが謎である。このぐらい「ええじゃないか」(←施設名ではない)と、議員様などに献金でもしてんのか、そう想像してしまう。

                         (2025.3.5著)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

時事放談〜言いたい放題〜 中野マサヨシ @masazo19741029

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ