第22話 勝利
咲き乱れた桜は散り、紫の稲妻は夜空に消えた。
俺と恵音の魔法の反動で地面は少し焼け焦げ少しえぐれてしまった。
一応全員無事だったから仕方ないよね。
「冬也ー! やったね! 僕たちの勝ちだよ!」
先程の戦闘で一言しか言葉を発しなかった恵音が俺に抱きつく。
「本当に良かったです。1時はどうなることかと思いましたわ。皆さんお手柄でしたわね」
「皆さんとても強かったです! 私だけじゃたぶんもうやられてたよ……」
いつの間にかフィリスから離れていたあかりが自虐の用に言ってくる。
そんなことない。
「あかりは大活躍だったよ。さっきの魔法?のおかげでここが分かったんだろ? どういう魔法なんだ?」
「あ、さっきの魔法は高視の
学校全体!?
索敵系の魔法は使うための魔力量が多くあかりの言った通り半径6メートルくらいの範囲を指定して使うのが主流とされている。
その『高視の蔭』というものが索敵系のものとは違うのかもしれないが、それにしても規模がおかしい。
保有してる魔力量が多いのかも知れない。
あかり自身はそんなことを言っていなかったのだが何か理由があるのだろうか。
「?」
目が合う。
…………。やめとこう。なんとなくそうした方がいい気がする。
本当になんとなくだけどな。
「それは驚きでしたわ。アカリ、お手柄ですわ」
「そんなことないですよ。冬也くんと恵がフィリスさんが守ってくれたからですよ」
「そ、そうですか? 少し照れますわね……」
少しだけ頰が赤く染まる。
あの時の翡翠の壁、あれが現れた時にフィリスの身体に尻尾が生えていた。
あれはなんなのだろう……。
フィリスと目が合う。これも聞かない方がいいやつか?
と、そのままこっちに向かってくる。
「……トウヤ。あれを見ましたか?」
「…………」
「トウヤ……」
「ああ、お前が思っていることと俺が思っていることが同じなら多分……」
「そうですか……」
あんなこと言われて嘘言えるわけないだろ……。
「訳ありだったか?」
「いえ……。どうせ明後日になれば分かることですので」
「そうか」
うーん……。よく分からないけど触らぬ神に祟りなしだ。
明後日まで待とう。
「さあ皆さん。帰りますわよ。あまり遅いと花月さんを心配させてしまいますので」
「おー」
フィリスが先導して歩き出す。
ちょっとした不安に駆られながら後に続いた。
…………。フィリス道分かってるのか?
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