第28話 瀬戸美月 服装に悩む

「ミキちゃん、助けて!」

「・・・またかよ・・」

美月が、某国民的アニメに出てくる小学生のように思えてきた。


「で、今度は何なんだ?私は早く帰りたいんだけど」

「早く帰って、高校生とイチャイチャするんでしょ?」

「な・・・言い方ってあると思うんだけど!?」

「私、今度ドレスコードがあるレストランで食事しないといけないんだけど・・

 何着ていけばいいのか・・・教えて欲しいの」


こちらの都合をスルーして話を進める美月。

そもそも、ドレスコードがあるお店なんて私も行ったことはないよ!?

「それこそ、彼氏に教えてもらえばいいじゃないの!?」

「女性の服装なんてなかなか聞けないじゃない?」

「聞けばいいじゃない!」

「ミキちゃん、学校で教わったんじゃないの?」

はい、教わりました。

でも、TPOをわきまえないとって話だったよ?

「一体、どういうところに行くのさ?」

「なんかね。皇族も行くようなレストランだって」

「はぁ!?」

なんつうところ所に行くの、あの男は!?

「でも、リゾートホテルだからそんなに格式張っていないっていうんだけど・・・」

そんなところ、私にもどうすればいいかわからないってえの。

「美月・・・この借りは高くつくからね・・・」

「うぅ・・お手柔らかにお願いします・・・・」


デパートの婦人服売り場で、店員の力を借りてどうにか選んだ。


まったく、あの男ときたら・・・

どうやって、この借りを返してもらおうかしら!?



◇◇◇◇◇


心配しなくても十分返してもらう予定




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