『笑顔を忘れた君へ』は、「笑えなくなってしまった人」と「それでも、その人の笑顔をもう一度見たいと願う人」の物語として、とてもやさしく、静かに心に沁みる短編です 😊💭
かつての彼女は、明るくて、誰かの背中をそっと押せるような言葉をくれる人だった 🌈🌸
彼女の言葉に救われた主人公は、その一言をきっかけに今の自分の道を選んでいる 🎨✨
だからこそ、再会したときに“笑顔を忘れてしまった彼女”の姿を前にして、何もしないでいることができない―― 🌱💫
全体として、大きな事件や劇的な展開があるわけではないのに、読後にふっと胸の奥があたたかくなるタイプの物語です🌙💞
心が少し疲れているとき、「自分も誰かにこうしてもらえたら」「自分も誰かにこうしてあげられたら」と、そっと思わせてくれる一編でした 📚🌟
あなたのおかげで今の自分がある。だから今度は、自分があなたの助けになりたいーー
初恋の人であり恩人でもある花島さんへの想いをずっと忘れなかった主人公の森川くん。その甲斐あってか、ある日花島さんに再会します。
でも、あれから何年も経っているし、相手は自分のことに気づいてなさそう。森川くんに、一体何ができるでしょうか。
けれど彼は行動しました。そして、彼女の顔に浮かんだのは……。
花島さんサイドの事情は語られません。そこに、この物語の普遍性を感じます。
だれしも挫折や低迷期を経験することはあるのではないでしょうか。その最中に差しのべられる救いの手は、自分が昔蒔いた種なのかもしれません。そして、感謝を忘れず、行動に移せる勇気があれば。花島さんは、森川くんは、あなたでありあなたの周りの人かもしれないのです。
ここから何かが始まりそうな予感の中で、希望を抱きながら幕を閉じるラストに、夜明けの空のような清々しさが残りました。
恋愛小説と一口に言ってもさまざまな物がありますし、カクヨムさんの中にも沢山の作品があって、いつもいろんな物を読ませて頂きますが、最近では読んでいるうちに、恋愛小説の面白さはどこから来るのか? などと考えたりします。
キャラクターが魅力的なのか? 世界観が素敵なのか? 設定が変わっているのか? 文章が詩的なのか? 意外な落ちで驚かされるのか?
さまざまな要素があるけど、黒井的には一途で真っ直ぐな思いにやられます。どこまでも愚直で、どこまでも不器用で、でも曲がらない思い。それに心を打たれて、揺さぶられる時に、感動と共に面白さが湧き上がる。
涼月さんの『笑顔を忘れた君へ』も真っ直ぐな思いが素敵です。
こういうのヤバいですよね。
おすすめです(*´ー`*)