第54話みよちゃんは哲学者
小学校3年生の女の子、みよちゃん、今日も同級生のたけし君に詰め寄る
「たけし君、人はなんで生きるの?」
みよちゃん、かなりいろいろ考える子、質問が好きである
「しらね~よ、たぶん、メシ食べたいからだろ」
たけし君、みよちゃんの質問にいつもなげやり
「ああ、確かにそうね、人って、寝て、食べて、遊んでが好きそう」
みよちゃん、たけし君の適当な答えにも動じない
「それになんで生きるのかよりも、どう生きるのかのほうが、大事だろう?」
たけし君、珍しくまともなことを言った
みよちゃん、それに目をまん丸くして大きくうなずく
「さすが、たけし君。そうそう、どう生きるかのほうが大切かも」
たけし君、みよちゃんにそういわれると、嬉しそうにする
たけし君、ツンデレなのかもしれない
放課後、こうしてみよちゃんの家までたけし君はみよちゃんを送ってあげる
たけし君、どこまでも紳士である
みよちゃんはそんなたけし君が大好きだった
「たけし君、あしたは(どうして人は悩むのか?)について聞きたいわ」
たけし君、「お前、質問好きだよなぁ」
と言うと、ニコっと笑い、よく晴れた青空を見上げた
みよちゃんもたけし君のマネをして、青空を見上げた
とても、とても、よく晴れた初夏の午後であった
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