携帯小説全盛期の頃にこの小説を初めて読みました。
当時、相当量の携帯小説が世の中に溢れていて色んな作品を読んできましたが、虹色の約束だけは携帯小説ブームの頃に読んだたくさんの小説のひとつという枠組みをはみ出た、思い入れの強い小説です。
当時は子供ながらに、同じ日本のどこかにこんな恋愛をしてる高校生がいるんだって衝撃でした。高校生の恋愛にすごく憧れました。
カクヨムには載せていらっしゃいませんが、
本編完結後に出された、「追憶」「虹色の日々エンゲージ」も本編同様に切なくて面白い素敵な作品で、何度も読みました!
当時結芽さんがやってたブログも読んでいて、その後の物語も今後書かれるということで楽しみにしていました。
そのうちブログが閉鎖されてしまって小説が更新されることもなくなってしまいましたが、あれからだいぶ時が経ち、こうして結芽さんの小説にまた出会えて本当に嬉しいです!
実話の恋愛小説となると、病気、薬、暴力、レイプとかそういう要素が入るのがほとんどで、重苦しくてシリアスなものが多いと思うのですが、実話の恋愛もので、笑える要素が多いのは珍しいと思います。
全登場人物に書き手の嗜好が加わってか、全員にちょっと面白要素がある気がします。心底嫌なキャラクターがおらず、どこかに人間らしさや憎めなさを感じます。
そのせいか、切ない展開でも物語全体に重苦しさを感じさせないです。
泣けるしキュンとするし青春だし高校生らしい初々しさや全力で恋愛してる感じに胸がギュッとなりますが、結芽と拓、そして周りの面々が面白いのでシリアスとコミカルのバランスがめっちゃ良いです。
物語の内容も、プロローグの出だし通り、小説<エッセイといった感じで、そこがすごく好きです。
これはただの高校生の恋愛小説じゃなくて、恋愛を軸にした高校時代の結芽さんの成長物語なんだなって改めて思いました。
初見の時からどことなく物語全体に懐かしさを感じたのはこのエッセイの側面があるからだったのかなと思っています。
作中で、あの時代の空気を感じられる描写があるのも味になってて、他の恋愛小説にはない部分だなって思います!
いまの平成ブームに、平成に恋焦がれてる令和の若者や平成を生きてきた同世代にもおすすめです。
今後の執筆活動も応援していきます!