読み切ったあと、きっとあなたはこう叫びたくなる。特務!特務!特務!
- ★★★ Excellent!!!
あるいは某ストームなんちゃら(宇宙人共撃滅だ)、あるいはアンサイクロペディアに匙を投げさせたリアルチート魔王閣下(こっちは実在)。
そんな一人の男は、詰みの盤面から全てをひっくり返した。
これは、そんな男に振り回された周りの人々が綴った日常のスレ。
その男は良くも悪くも英雄であり、そして規格外が過ぎた。
戦火の時代を彗星のように駆け抜け、敵対する遍く全てを焼き付くし、そして消えていった。
……本当に?
己の名すら捨て駆け抜けた彼は、戦後の平和な世界で名を取り戻し、人知れず穏やかな暮らしを過ごすのだろう。
けれど、彼の輝きに焼かれた人々は暮らしの端々でかの戦火の記憶に、そのifに、確信を持ってこう語るのだ。
「特務ならきっとこう言う(こうする)」と。
そして、最後のあの超新星爆発に対してこう言うのだ。
「特務があの程度で死ぬなら、この戦いのさなかでとっくに死んでる。だから、自称MIAだ。」と。
全てを知るのは始まりの名を冠するAI。
彼女は正しく、特務の最初で最大の被害者であり、共犯者だった。
そして今日も、朝が来る