第159話 バードウォッチング
少し早く起きて琥珀と過ごせた時間を楽しんでから、全員起床の時間になって朝食前にバードウォッチングの時間となった。
「見ろよ暁斗!フェニックスが居るぜフェニックス!」
これもスケジュールに組まれてるので問題ないと琥珀の元に向かおうとすると双眼鏡で遊んでいた川藤がそんな事を言う。とうとう壊れたか。
「そうか良かったな。後で朝食として出してやるから、素手で捕まえてきなよ。あわよくば焼かれてこい」
「えー、フェニックスって美味いのかなぁ……って、あれぇ?今焼かれって言いませんでした?」
「気のせいだよ」
別にこのアホな友人がそのフェニックスとやらに全身燃え尽くされて生命保険が降りろなんて思ってないから。
「いや、思っくそ声に出でるし!ってか、保険金降りてもお前には行かねぇよ!」
「いらないって。絶対川藤安いし」
「俺は超合金の男だぞ!絶対国家予算くらいは保険金降りるって!」
ねぇよ。あっても保険金の無駄だし。
「あれ?今泉くんまた彼女さんのところ行くの?」
「うん。悪いけどそのアホよろしく」
「オッケー。任せておいてよ」
班員にアホな友人を押し付けて申し訳ないけど、俺は琥珀に早く会いたいのでさっさと離れる。さっきも会ったろって?あれだけで足りないって!琥珀成分はいくらとっても罰は当たらないって俺調べであるから(キリッ)。
「あ、あっくん!」
琥珀のクラスに行くと、少し大きい双眼鏡を持った琥珀を発見する。
「琥珀、楽しんでる?」
「うん、色んな鳥さんいるんだね。でも全然知らないのも居て面白いよ」
「そっか。良かったよ」
「えへへ」
なんて事ないやり取りが凄く癒される。もはや琥珀は生きてるだけで俺を癒してくれるからこうして離れることがないように俺が閉じ込めて……いやいや、ダメダメ琥珀の気持ち大切絶対。でも琥珀も俺にやられたら多分受け入れちゃうそうなんだよなぁ……そんな所もすごく可愛いけどね。
「あ、あっくん。あの鳥さん何かな?」
「ん?」
琥珀の向ける双眼鏡の先を正確に図るために琥珀に密着して同じ方向に双眼鏡を構える。見覚えるあるフォルムに鳴き声。前に見た図鑑に乗ってたような。
「あぁ、あれはカワセミだね」
「はわわわ……あ、あっくん、詳しいねぇ……はぅ……」
「たまたま知ってて良かったよ」
そう微笑むと密着して抱き寄せてる琥珀が赤くなって照れる。もう可愛すぎだ!天使様かよ!いや、天使様だったね。失敬失敬俺専用の天使様だな(納得)。
そんな風に琥珀とバードウォッチングを楽しんだけど、近くで見てた浪川が『朝から飛ばしすぎだっての』というじとっとした目をしてたのはスルーする。俺は琥珀に教えてただけだから問題ないよね。うん。
ーーーーーー
読者の皆様へ。
こんにちは。
こちらではお久しぶりです。
やっと少し書けるようになってきたので本作も少しづつ再開していきます。
いつも読んでくれて応援してくださってる皆様、本当に励みなってます。
ありがとうございます。
琥珀たん可愛い!をお届けできるように頑張っていきたいです!(願望込みで)
長い目でお付き合い頂けると嬉しいですm(_ _)m
いつも読んでくださり本当にありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます