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花火

花火

神楽伊織

おすすめレビュー

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★★★
★3
1人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 浅葱 ひな
    678件の
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    ★★★ Excellent!!!

    好きな人への想いを断ち切るためだけに、一度きりの優しさに温もりを求めた

     登場人物は四人。
     互いに想い合いながら確かめ合えないふたりと、すれ違う想いをそれぞれが抱えたふたり。
     青春と言ってしまえば、聞こえはいいが、この物語は甘酸っぱくは進んでいかない。

     想いを確かめ合えない、ふたりを寄り添わせようと画策するヒロイン。自身の熱い想いを封印して……。
     それを手助けする主人公。自身の想いはひた隠しにして……。

     わたしと、さほど歳の変わらないふたり。想いの叶わなかったふたりが、それぞれに求めたのは……。
     ヒロインのこういう縋り方もあるのか。主人公のそういう受け入れ方もあるのか。
     でも、それでは、ふたり、共に幸せにはなれないだろう……と、思わざるを得なかった。

     納得するために晒す体温と、忘れさせるために求めた温もりが交わる時、そこに、せつなさだけが取り残されないことを願いたい。
     おとなの恋愛小説だった。

    • 2020年11月14日 03:19