春の覚醒
春に覚醒する 03082025
三崎伸太郎
春に覚醒する後悔は
失敗、決裂、失恋‥など
多数の後悔が春とともによみがえり、自責の念に苦しむ
拳で頭を数回殴り、くそっ!と言ってみる
穏やかな春は、花々を手にしてゆらりゆらり・・・
靴底に隠れた大地の鼾(いびき)は、私を苛立たせる
あの時だ、あの時失敗した
靴で大地を打つと、嵐のような後悔が打ち寄せた
脳髄の洗濯、褌(ふんどし)の白
脳のほころびから、シラミのような自責の念が飛び跳ねて出てくる
春・・・か
洗濯した脳髄を広げて春の日に当てると、白い褌は赤に変わった
ゆらゆらと、光は動き、シラミがピョンピョン飛んで出る
くそっ!くそっ!くそっ!
腹立たしい後悔の念が春の花畑に広がる
そよりと揺れた春の花は、私に目を合わせた
春よ・・・
頬にそよりと慰める春の風
紅梅の匂い
春の覚醒
ああ、この憂鬱感は何だ
この苛立ちは何だ
春の日の、花、ゆらり・・・と
風に揺れて、春
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