アルバートにはまたいとこのコンラッドがいる。 彼の妹と結婚する話題にコンラッドは「悪徳」はまだなのに、とささやくのだった。 男二人の濃密な空間、けれどそれは、ぷつりと、はかなく途切れてしまう。残るのはノスタルジー。 思い出とともに咲く花だけだ。 あの日の戸惑いも、一歩踏み込めなかった出来事も、すべて、繊細な筆致で描かれる物語の読後感。 胸に花をさすように。【レビューコンテスト応募】