主人公の宗太は、歩きながら本を読んで他人の家に上がり込んでしまうほどの極度の活字中毒者。そんな彼が迷い込んだ部屋の住人・氷室深雪は、通報するどころか「私が司書兼メイドになって、生活の全てを管理するからずっと本を読んでいていいよ♡」と提案してきます。
こうして、読書にしか興味がない男と、彼を独占したいヤンデレ美少女の、奇妙で少しホラーな同棲生活が幕を開けます。
本作の最大の魅力は、深雪の「重すぎる愛」と、宗太の「本への異常な執着」が生み出す、絶妙に噛み合ってしまった狂気の日常です!
睡眠薬で眠らせてオーディオブックを読み聞かせてきたり、過去に男子生徒を自殺に追いやったという物騒な噂が発覚したりと、深雪のヤンデレ行動は完全にサスペンスの領域。
しかし、当の宗太は「本さえ読めれば実害はないから別にいいか」と、持ち前の読書狂っぷりで恐怖をスルーしてしまうのが最高にぶっ飛んでいて面白いです。
次第に不穏な空気が漂い始め、名探偵気取りで彼女の過去に迫ろうとする宗太と、笑顔で逃げ道を塞いでいく深雪のサスペンスチックな攻防戦から目が離せません。
ちょっぴり怖くて刺激的なヤンデレヒロインとのラブコメを楽しみたい方に、全力でおすすめしたい作品です!
読書家の大学生・明智宗太と、彼を取り巻くヤンデレな女たちの物語。
この物語はとにかくヤンデレ描写が凄いです。凄いの一言に尽きます。
メインヒロインの深雪さんはもとより、マトモ枠だと思っていたキャラクターまでヤンデレの気があって……八方塞がり、万事休す、そんな言葉が似合います。
しかし、ヤンデレでありながらも魅力を感じさせるキャラクター造形がなされています。不快にならない、魅力的なヤンデレたちは必見です!
そして読書家の主人公による地の文からは深い教養が見てとれ、一種の清涼剤のような効果をもたらしています。
誰を選んでも方塞がりな宗太くんの末路(?)、是非見届けてみてください!