くうふく

おなかが空いた

月でも食べようか


口を大きく開けて月を放り込んでみる

パクリと食べてもぐもぐと咀嚼


空を見上げるとそこには月が変わらず鎮座していて

当たり前に空腹は満たされない


食べられないものを食べた気になっても

もっと欲しくなるだけで

ただ空虚だけど


少しだけ笑ってしまう

月を食べられるわけがない

そんな気分になってみたかっただけだ


諦めて歩き出す夜道は暗い

とても太陽が出るとは思えない


でもとりあえず

家に帰ろう

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