第33話

「リン王女様、ベンガと護衛と思われる数名が確保地点に姿を現したと報告が。」


被害報告をしていた一人がベンガの動向を報告をしてきた。


リン「思っていたより早かったですわね、確保をお願いしますわ!テロ集団も中心近くまで来ていますわね!各隊に連絡をお願いしましわ!反撃開始をしましょう!!」


「「「はい!!」」」


魔法通信により反撃の知らせと同時に動き出す各隊、テロ集団は反撃が今まで無かった事もあり油断していた、そこに一気に襲われた形になった、パニックとなったテロ集団は逃げ惑うが、各道には検問所を設置され中心以外に逃げる他なかった。


一方ベンガの方も一斉に囲まれ逃げる事が出来なくなっていた。


ベンガ「なんだお前らは!?私を誰だと思っている!!」


「ベンガ様だろ?」


ベンガはお驚いた、そこには見知った男が憲兵隊の中に混じっていたからだ。


ベンガ「貴様は!ジンジ!裏切ったのか!!」


シンジ「いやいや、元々私はこちら側でして、裏切ったわけではありませんよ。」


ベンガ「情報が筒抜けだったと言うわけか!くそ!!」


シンジ「えぇ、できれば反抗せず捕まっていただけますかな?まだやる事が沢山ありますから。」


ベンガ「く!!お前ら何をしている!!俺が逃げれる道を作れ!」


ベンガの声で一斉に護衛達が動くが、次々と捕まっていき。


シンジ「年貢の納め時だベンガ!」


ベンガも捕らえられ縄を掛けられていた。



次にリンの下に報告が来たのは魔法通信インカムからリンナさんだった。


リンナ『リンさん、ニュン先生と屋上で遭遇、先頭に入ります。』


リン「リンナさん!?なぜあなたが校舎内を見回っているの?フィンさんは?」


リンナ『私がフィンさんに交代をお願いしたの。』


リン「どうして!あの子では指揮は無理ですわ!」


リンナ『案外上手くしてますよ、そろそろ戦闘に入りますので切りますね。』


リン「ちょっと!リンナさん!・・・・切れちゃったわ・・・誰か!校庭の状態を確認してくださらない!?」


お惚けのリンナが校庭で指揮を上手くしているのが信じられず、確認の要請をしたが、情報処理だけで手一杯な状態なため更に混乱を招く事になった。


屋上では、2人の女性が対峙していた。


ニュン「あらもういいの?」


リンナ「えぇ、だけど先生がここに残っていたのは意外でした。」


ニュン「もう少し惨状を見届けたら脱出するつもりでしたのよ。」


リンナ「ベンガが用意した脱出ルートは偽物ですよ。」


ニュン「あら!情報が漏れていたのですね、やはり信用できないお方ですね。」


リンナ「先生、できれば戦わず、捕まってください。」


ニュン「フフ、私も安く見られてのね、それは無理よ私も独自の策を用意してるのですからね。」


ニュンは懐から魔銃を取り出し天に掲げ一発撃った。


魔銃から放たれた弾は煙幕弾で、上空に赤い煙幕が拡散した。


ーーーーーーーーー

あとがき


自称聖剣を手入れたら呪われた、イヤお前邪剣だから!

の最終回を迎え今週からは聖⇔魔学園を毎週更新にします。


こちらもあと数話(気分次第で話数変更します)で最終回を迎える予定です。


あと少しですがお付き合いよろしくお願いします。

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