◆カナトビ

　故人　ヒノワ国王　

　皇太子（こうたいし）を明確にしないままに急死したことから、五人の王子たちによる王位争奪戦が起こる

　ヒノワ一族歴代の王墓（おうぼ）である鳳凰（ほうおう）の陵（みささぎ）に埋葬される

　名前の由来は金鳶（かなとび）・鳶（とんび）が鷹を産む

　モチーフは神武天皇（じんむてんのう）

◇アラタカ

　ヒノワ国第一王子　妾（めかけ）の子　皇居（こうきょ）は隼（はやぶさ）の宮（みや）

　王位に興味を示さないため臣下からの信頼は薄い

　名前の由来は霊験（れいげん）あらたか・鳶（とんび）が鷹を産む・能ある鷹は爪を隠す

　モチーフは垂仁天皇（すいにんてんのう）

◇ソウガ

　第一王子アラタカの側近

　アラタカとは幼馴染（おさななじみ）であり気の置けない間柄

　名前の由来は能ある鷹は爪を隠す・爪牙（そうが）の臣（しん）

　モチーフは狭穂彦（さほひこ）

◇ノウヒメ

　故人

　アラタカの幼馴染（おさななじみ）でソウガの妹

　

　名前の由来は能ある鷹は爪を隠す

　モチーフは狭穂姫（さほひめ）

◆サザキ

　ヒノワ国第二王子　正妻（せいさい）の子　皇居（こうきょ）は百舌（もず）の宮（みや）

　聖（ひじりの）皇子（おうじ）と呼ばれるほどに民からの信頼が厚い優秀な人物

　名前の由来は仁徳天皇（にんとくてんのう）の別名オオサザキ

　モチーフは仁徳天皇

◆ヨズク

　第二王子サザキの側近　トキジクの息子

　偉大な父に対して劣等感を抱いている

　名前の由来はミミズクの別名であるヨズク

　モチーフは平群木菟（へぐりのつく）

◇キギス

　故人　ヒノワ国第三王子　正妻（せいさい）の子　皇居（こうきょ）は鳴女（なきめ）の宮（みや）

　カナトビ王に先立ち変死を遂げる

　名前の由来は鶴の古名であるキギス

　モチーフは仲哀天皇（ちゅうあいてんのう）

◇ヒバリヒメ

　第三王子キギスの正妻（せいさい）

　キギスの子を妊娠するも直後に夫が変死する

　

　名前の由来は雲雀（ひばり）

　モチーフは卑弥呼（ひみこ）・神功皇后（じんぐうこうごう）

◇スザク

　ヒバリヒメの弟

　その戦闘力は個人で一軍に匹敵するといわれており名実共にヒノワ国最強の戦士

　名前の由来は朱雀（すざく）

　モチーフは卑弥呼（ひみこ）の弟

◆カラスマ

　ヒノワ国第四王子　妾（めかけ）の子　皇居（こうきょ）は八咫（やた）の宮（みや）

　悪辣非道（あくらつひどう）な性格で大悪（はなはだあしき）皇子（すめらのみこ）と呼ばれ怖れられている

　名前の由来は八咫烏（やたがらす）

　モチーフは雄略天皇（ゆうりゃくてんのう）

◆クタカケ

　第四王子カラスマの側近

　深謀遠慮（しんぼうえんりょ）が行き過ぎて、すぐに悲観的になる臆病者（チキン）

　名前の由来は鶏の古名であるクタカケ

　モチーフは特になし

◇クグイ

　ヒノワ国第五王子　正妻（せいさい）の子　皇居（こうきょ）は白鳥（しらとり）の宮（みや）

　天真爛漫（てんしんらんまん）な顔の裏に底知れない野望を潜めている

　名前の由来は白鳥の古名であるクグイ

　モチーフは日本武尊（やまとたけるのみこと）

◇トキジク

　第五王子クグイの側近　ヨズクの父

　歴代の王に長年仕え続けてきた忠臣

　名前の由来は朱鷺（とき）・非時香菓（ときじくのかぐのこのみ）

　モチーフは武内宿禰（たけのうちのすくね）