クロノスの探訪者 〜青髪の双子の王子〜
涼月
第一章 伝説の始まり
第1話 宙の彼方の物語
その星は美しく、
最高峰、
宇宙の神はその畔に、一組の男女の命を授け、一振りの銀の剣と、
後の世に『エストレア』と呼ばれるこの星で、人の世が始まる。
その数を増やし、エストレア星の全土へと散って行った人々は、辿り付いた先で苦難の果てに、それぞれの生活を築いていった。
それは、人種の違いを生み、民族の違いを生み、その違いゆえに誇りと団結と、排斥の心を生み出した。
長い長い年月の後、森の奥の小さな泉のことは人々の記憶から薄れていったが、剣と指輪を守る者のことだけは、『ティアル・ナ・エストレア(エストレアの希望)』と呼ばれ、伝説となった。
だが、その伝説も、やがて人々の記憶の奥深くに眠るおとぎ話となってゆく。
『ティアル・ナ・エストレア』がどこにいるのかも、その真偽でさえも、定かで無くなった。
最早人々は伝説を忘れて、目の前の日々を生きることで必死だった。
これは、遠い遠い宇宙の果ての物語―――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます