――この酒は武蔵野の源流でつくられてるんだぞ。そう主人公に教えてくれた、ひとつ歳上のひかり先輩。彼女のまぶしさに、主人公は密かに想いを寄せる。しかし彼女には、待ち続ける人がいた。――武蔵野の月が大きいのはどうしてなんだろうな?待ち続けることの意味を問うた夜の、先輩の言葉。三人の恋の行方。そして先輩の運命は!?満月の夜になると、その言葉の意味を考えてしまう切ない作品だった。