『願いをさえずる鳥のうた』は、偶然舞台に立ち、ひととき歌っただけの“名もなき少女”と、その歌声に心を奪われた伯爵の出会いを描く、クラシカルでほろ苦い短編ファンタジーです 🎻🌙少女の歌は、貧しく名もない日常からふと零れ落ちた、純粋でまっすぐな「願い」そのものとして描かれます 🎶💧華やかな劇場の光と、その裏にある鳥籠の影が、短い文字数の中でくっきりと浮かび上がる、余韻の深い作品だと感じました 🕊️🌙
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自然の中で生きるのか。それとも檻に飼われて過ごすのか。どちらか幸せなどと他が何を言おうが意味はなく、その世界に生きる覚悟があれば、どうするかだけ。
新人オペラ歌手、リリーベルの歌声に魅了された伯爵。彼女に足りないのは実力ではないと理解した伯爵は、パトロンになることを提案します。しかしリリーベルは躊躇う様子を見せて…。なぜ躊躇うんだろう、と読み続けると。読んだ後、ふぎゃぁぁ! と自分の想像力の無さに叫びました。短くも劇場の歓声と闇を感じられる物語です。