第三十二回 訪れる朝。まだ頑張れるよ。
――朝は来る。
暗い夜を越え、
朝は来るの。誰人も平等に。
その光景を、今日も見れた。
窓から零れる日差し。
流れる風も、空気も。
起きる、踏ん張れず、
ゆっくりとだけれど、上半身を起こすの。
そしてパパとママに、
「おはよっ」とご挨拶。
ニッコリ、僕を迎えてくれる。
元気になったね、
そう褒めてくれるの。
僕はまだ、物が持てる。
まだ描けるよ、
あなたと一緒に、
完成させたいの。――天使のうたたね。
そして一緒に見るの。
二十四日、令子先生と一緒に芸術棟で。
それから、
それからね……
もっともっと、やりたいことがあるの。
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