読み進めるほど息苦しくなるのに、最後まで目を逸らせない。この作品、出来事そのものより「感情の依存」を描いています。誰かに必要とされたい、選ばれたい、肯定されたい――その欲望が、静かな会話の中でじわじわ露出していく。ラスト一行まで美しくて、痛い。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(60文字)
情景描写。「錆さびついたトタンの屋根が騒がしい」の冒頭から、まず引込まれました。その後、どこにも難点もなく、するすると読みつづけることができる筆力。私は、ひたすら、僕と話を聞いた。少女の打ち明け話を僕と一緒に聞き、僕と一緒に怒りを覚えた、僕と一緒に虚しさにうたれた。物語に引きずられる、傑作です。素晴らしい!!他の感想が書けません。