13話 魔石

「うそ……ほとんど動かずに倒しちゃった」


そりゃ驚きますよねぇ。魔力の使い方がうまいとしかいいようがないわ。あ、人化した。


「レンさん、ご褒美何ですか?」


ニコニコしながら下から見上げてくる。


いつそれを覚えたんだ……まだ考えていないのに。


「何がいい?」


「毎日添い寝で!」


毎日ですか。つまり一日だけじゃ足りないと。


「他は?」


「レンさんのキス!」


……うん、ダメだ。これ以上聞いたらもっとダメな方へいきそうだ。


「毎日添い寝でいい?」


「キスがよかったのですがまぁいいです。それじゃ今日からよろしくです♪」


そうだよ、今日からなんだ。完全にそれを忘れてた。


そのやりとりを見ながらマヤは口を開けながら呆然としている。


「ところでこの大きさの魔石は見たことないぞ」


魔石を拾う。透き通っていて魔力が感じられる。ただ普通のゴブリンの魔石の大きさは豆粒くらいの大きさだ。だがゴブリンキングの魔石の大きさはピンポン玉の大きさはある。


「魔石の大きさは魔物のランクによって変わるんです」


やっと動き出したマヤが喋る。


「魔石は魔道具や装備品に使われることが多く、生活にも欠かせない物なんです。その大きさだと売れば金貨100枚はするでしょう」


「売らない」


そう言って『収納』へ入れる。


「何でですか!?」


何でって……自分で武器とか作るからなんだけどな。いっても信じないだろう。


「自分で使うから」


レンとライルは大量のゴブリンから魔石を剥ぎ取り、魔石以外は要らないため一ヶ所に投げていく。


数分で倒した分の魔石は取り終えたので一ヶ所にかたまったゴブリンに向けて『焦雷』を使う。手のひらから蒼い雷の球がゴブリンに向かって飛び出しぶつかる。ぶつかった直後、雷の球にすべてのゴブリンが飲み込まれ消えていった。


一応『虚無』を使ったけど何で蒼い雷なんだ?普通は蒼くないと思うんだが。


「何で蒼い雷出せるんですか!?その雷はジョブ、雷鳴士の中で現代最強の人でもたどり着けない神の雷ですよ!?」


やってしまった、まさか神のそれだったとは。


「なんで分かるんだ?」


「私が書庫から持ち出した本に書いてあったんです。その本自体は大昔に作られたものみたいですけど壊れない魔法も掛けられてて今でも読めるんです。神獣のことや魔法のこと、他にもいろいろな作り方など書いてありました。欲しいですか?」


背負っている鞄から本を出す。相当分厚いが現代の本ではないことが見てわかる。


「いいのか?」


「はい。白虎様にもあえて助けてもらえましたから」


マヤはレンに本を手渡す。開いてみると神獣についてなどの目次が書いてある。一番家代のページには作者、創造神と書いてあった。


「神が書いた本なのか」


「え!?」


本人も知らなかったことらしい。


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