この作品をひと言で言えば、軍事オタク豚の特上の餌である。
『明治異聞録』は、明治改変ものとして、導入が緻密で、考証が生活に沈み込みすぎている。もちろん、いい意味である。
早く歴史を変えて。
早く近代化して。
早く日本を強くして。
しかし、この作品はその欲望に簡単に応じない。
焦らした分だけ、砲声が重くなる戦略予備を温存している作品である。
まだ撃っていない砲があり、まだ開けていない弾薬庫がある。
まだ会わせていない偉人がいて、まだ掘っていない油田がある。
そういう未使用戦力に弱い軍事オタクな一部にとても突き刺さる作品である。
私たちは派手な戦果より、戦果が出る前の準備でとても興奮してしまう悲しい生き物だからである。
お願いします。『続きを。』