第33話 過去が変わっている!

 (今までのあらすじ)

 私は鈴木桃子33歳。社会人。父が小さい頃に病気で亡くなった。桃子はタイムマシンを使って過去へタイムスリップして、父に病気の治る未来の薬を渡そうとした。しかし、父はその薬を受け取ってはくれなかったのだった。

 

 「第33話 過去が変わっている!」

 どんなに信じられない事実でも、実際に起こっている現実が真実。いったい、どういう事なんだろうか。私がタイムマシンを使ったから何かが変わってしまったのか。私の父は亡くなったはずだ。私は過去へタイムスリップして未来の薬を父に渡そうとした。でも父は薬を受け取ってはくれなかった。そうすると当然の事だが、過去は変わらず、父は病気で亡くなるはずだ。でも母はもうすぐ帰ってくると言っている・・。やはり、母はまだ早いけど認知症でぼけたのだろうか。そんな事を心配していたら、「ただいま。」玄関から昔、きいたことがある声がした。玄関には、紛(まぎ)れもない桃子が知っている父の姿があった。桃子は本当にびっくりした。

「どういう事なの・・・?」

桃子は父にきいた。

「あああ。もしかして、タイムマシンで過去から現在に戻ってきた桃子なんだね。」父は言った。

「そうみたい・・・。」

桃子は記憶が消えているため、タイムマシンを使った記憶はあまりないけど言った。「なんで、父さんが生きているか不思議そうだね。」

父の言った事をきいて桃子は消滅したはずの記憶が復活したのだった。

(続く)

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