これまで王女として生きてきた主人公ファルトゥナ(ファルト)は、一夜にして起きた悲劇によって旅立つことを強いられます。
己の過去や内側に問題を抱えながら、身内を探す過酷な旅。そんな境遇のファルトを支えるのは、キッドをはじめとした個性豊かな仲間たちです。
主人公と仲間たちの絶妙な関係性は、この物語の大きな魅力の一つだと思っています。
最初の関係は不信や対立から始まるにも関わらず、徐々に距離感が縮まり、かけがえのない仲間になっていく。その過程が丁寧に描かれ、読者の心を揺さぶってきます。
そして、物語に秘められた謎が解き明かされる過程も面白いです。
行方不明となった姉の所在、ファルトとキッドの出会い、キッドがどこまでも一緒に行こうとする理由。一見バラバラな要素が一つにつながった瞬間は、思わず息をのみました。
キャラクターたちのセリフや行動が、伏線として各所に散りばめられているので、これから読まれる方はそういった面も意識して読んでみてください。
切なさと愛おしさが押し寄せる、記憶に残る物語です。お話の続きが公開されたら、ぜひ読みたいと思います。
ある日、化け物としての側面が目覚めてしまい、過ちを犯してしまう主人公の王女、ファルトゥナ。死を望む彼女はしかし、行方不明の姉、ビアンカを探す目的を得て旅に出る。その道中で多くの人々と出会い、仲間を得て、ファルトゥナは成長していきます。
けれど、ファルトゥナは何度も、自分の中に潜む化け物に苦しめられ、捻くれていることもあり、辛辣な言葉を吐いてしまう時もあります。そんな彼女を支える仲間が頼もしく、そして、強く前へと進んでいくファルトゥナの姿が、抱きしめたくなるほど愛おしい。
幸あれと願わずにいられないファルトゥナの成長模様もさることながら、様々な風土を持つ世界観も素敵です。そんな世界を行くファルトゥナたちの旅を、ぜひ追いかけてみてください!
冒険、魔法、吸血鬼、とファンタジー好きに響く要素を具えているだけでなく、主人公たちの人物描写も楽しく、続きが読みたくなる作品です。
主人公のファルトゥナは、語弊を恐れずに言えば意地っ張りでわがまま。
それでも通用してしまうだけの地位や強さを持っていたために、彼女の本心に迫ることのできる人は今までいませんでした。
すべてを失って冒険の旅に出た先で、幸か不幸か彼女をお姫様扱いしない人材たちに巡り会います。
彼らの言動行動をあの手この手で突っぱねがちなファルトゥナの、心の機微がほんの少しずつ変わっていきます。
自分自身の体と心を持て余しつつも歩みを止めないヒロインを、ついつい追いかけたくなって続きを読んでしまうお話です。
ファルトゥナは、憎まれ口をたたくものの、それはお姫様の生活からくるものであったのだろう。
しかし、ある事件を境に旅に出るファルトゥナ。
それからの、彼女の言動は、相変わらずであるが、以前のものと異なり、どこか自暴自棄的なものがある。
自分のせいで大切なものがなくなったことが、常に付きまとっているのであろうか。
城を抜け出したファルトゥナはキッドと出会う。
キッドは最初はダメな奴と思いきや・・・
しかし、キッドはファルトゥナの身の上を分かっていながら、彼女を支える。
それはなぜ?ファルトゥナの母の遺言と重なり合う自分の過去。
ファルトゥナをかばい続けるだけの過去があるというのであろうか?
しかし、私が読んだところでは、まだこの過去が分からない。
徐々にファルトゥナの心にも変化がみられてくる。
さてさてこの先どうなることか楽しみです。