第19回:独占市場は本当に正しいのか?
異世界ものでも類似題材なのに、見せ方や設定の違いで差をつけているものが多いですよね。格ゲーでも2Dと3Dというジャンルの違いで差別化されているわけですが……。なお、今回のネタは久々の個人差あり+メタ発言シリーズです。
・今回のテーマ
格ゲーでは2D格ゲーと3D格ゲーという大きなジャンルが存在し、そこからさまざまな作品が生まれています。最初のころは2Dばかりでしたが、初代プレイステーションの頃に『闘神伝』がリリース、アーケードでも『バーチャファイター』が出た辺りで3D格闘も増えていき、遂にはギネスブックにも載った『鉄拳』が生まれたのです。
では、こちらのジャンルはどうでしょう? 過去には同じプレイステーションでリリースされた『パラッパラッパー』などに代表されるリズムゲームです。あの当時は普通に音楽を演奏する要素がメインで、スコアで競うなどの要素は二の次だったような気がします。スコアの要素が出てきたのは初代『beatmania』が出た辺り、そこに版権楽曲を収録してプレイヤーの幅を増やそうとしたのが『太鼓の達人』や『ポップンミュージック』の途中辺り、操作デバイスの枠が色々増えたのは……割愛するとしましょう。
リズムゲームは日本だけでなく、お隣の韓国でも『EZ2DJ』や『DJMAX』といった作品も生まれ、日本独自ではなくなるのですが……ここでコナミが思わぬ行動に出たおかげで、リズムゲームが格ゲーよりもアーケードで若干遅れを取るような展開になりました。それは『闘劇』に代表される全国大会の普及率を踏まえると、おそらくは分かると思います。リズムゲームでも全国大会と言える物はあったのですが、それはあくまでも1メーカーオンリーな部分があり、複数メーカーの機種で大会を行うような『闘劇』スタイルのものは『天下一音ゲ祭』が行われるまでは、そう言った動きさえありませんでした。
それを踏まえましょう。異世界ものが爆発的にブレイクしたのは、どこかの作者がそれらを独占したわけではなく、様々な作者が書いているからこそブレイクしたのではないか、と。現代ジャンルも異世界ものに負けないほどのタイトルは出ている状況ですが……どうしても異世界ものには負けているような現状も。理由として現代物は商業作品に任せて、自分たちは異世界もので……という可能性も否定することはできないと思います。それこそ、前回の丸投げをする前に……という話題にもつながるかもしれません。
確かにピクシブの小説デイリーを見ると二次創作の独占状態で、一次創作は皆無に等しいです。それが、なろうやカクヨムなどのオリジナルメインサイトに作者を呼び込む理由になっているかもしれません。しかし、独占市場ではライバル不在という要素も存在します。ある意味でも、独占市場では読者は飽きてしまうといってもいいでしょう。
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