私はプリキュアよりもおジャ魔女どれみ派です!
と言う訳で今回は、いい歳した子持ちのオッサンがおもむろに「おジャ魔女どれみ」を語ります。
一応知らない方の為に説明すると「おジャ魔女どれみ」は1999年から2002年の4年間、4期続いたアニメシリーズです。
更に3期の頃の追加エピソード的なOVAシリーズ、高校生になった彼女たちを描く小説シリーズときて、つい先日スピンオフ的な内容ですが映画化もされている、根強い人気を誇る作品です。
魔女に憧れるちょっとドジな小学3年生、春風どれみを主人公とした魔女見習いの女の子達のお話で、一応『魔法少女もの』にカテゴリされるのかな?
プリキュアの様なバトルは基本ありません。敵が出てきても鉄拳で殴ったりビームで倒したりもありません。
絵柄も四頭身でとても可愛いのですが、それに騙されてはいけません。
『女子小学生向けのアニメのくせに、めっちゃ話が重い』のです。
いや、基本はのんびりまったりドタバタしたコメディ作品ですよ?
でもたとえば魔女見習い3号の妹尾あい子ちゃんですが、彼女の家族は両親が離婚しており、彼女は『自分が父親の身の回りの世話をしなければ』と母親と離れ、父親と共に慣れない関東の美空町にやって来ます。
そしてやがて魔女見習いとなるのですが、その叶えたい願いが『両親を復縁させたい』なのです。
スポーツ万能、殴り合いのケンカも上等、男子と見紛うばかりの活発な女の子なのに、心の奥ではこんないじましい願いを掲げるのですよ。
でも魔法で人の心を変えたり、病気や怪我を治す行為は禁忌に触れ、後に呪いが降りかかります。だから彼女の願いを叶える為の魔法は使えません。
仕事の都合で仕方なく別れた夫婦です。心の底ではお互いに好き合っています。あいちゃんはあの手この手でそんな両親を復縁させようとしますが、その度にタイミングの悪いイベントが重なったりで、結局両親が復縁したのは小学6年生(4期め)の冬でした。
4年間溜めに溜めたカタルシスの解放は、それまでの苦労も相俟ってオッサンの涙腺を大いに開かせました。
他のメンバーも、『人の心を変える事に抵抗の無いチャイドル』瀬川おんぷちゃんや『日本語がほとんど話せずナーバスになっていた帰国子女』飛鳥ももこちゃん等、癖と影のあるキャラクターが出揃って、日々笑ったり泣いたりケンカしたりしていました。
ちなみに私はももちゃん推しです。あの娘の明るさと天然っぷりは癒やされます。
また、魔法とは無関係のクラスメイト達もみな個性的で、クラスメイトを軸にした話もたくさんありました。なんでもクラスメイト全員分の設定が細かく決められていたそうで、書き手としてその労力の激しさに脱帽しますね。
んで、今回私が特に推したいエピソードがですね、第5期にあたる「おジャ魔女どれみナ・イ・シ・ョ」の12話「7人目の魔女見習い 〜のんちゃんのナイショ」です。
どれみが出会ったのぞみちゃんという女の子は、かつてのどれみと同じく魔女に憧れる5年生。
しかし彼女は重い病気を患い、長い入院生活を送っていた。のぞみの魔女への思いの強さを知ったどれみは、のぞみをなんとか魔女見習いにしてあげようとするのだが… と言うストーリー。
まぁ悲しい結末になってしまう訳ですが、のぞみの死を告げに来た彼女の母親に、どれみは「雪合戦をしよう」と持ちかけます。と言うのも、生前のぞみが『元気になったら雪合戦がしたい』とどれみに洩らしていたんですね。
どれみとのぞみの母親、2人は楽しそうに雪合戦をします。涙を流しながら……。
そして最近知ったのですが、この話、実話を元にして構成されたそうなのです。実際に難病で伏せっているどれみファンの女の子が居て、声優さんとかが実際にお見舞いに行かれていたそうです。
でもやはり治療の甲斐無く… と言う事で、その子を偲んで作られたエピソードなのだそうです。
重いですね。小学生に背負わせる重さじゃ無いですね。コメディとシリアスの混在具合は、さすがの名匠佐藤順一監督と言わざるを得ません。
『同じ作品で笑わせて泣かせる』
私もこんな話が書けるようになりたいな、と思っていますが… さてさて、いつになる事やら…?w
あ、ちなみに『おジャ魔女どれみ』シリーズは現在アマゾンプライムで5期分全話を配信しています。もしまだ未見で興味の湧いた方は是非どうぞ!
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