うるさい読者
注、いわゆる『毒者』という話とは全然関係ありません。
小説を書いている最中、頭の中で囁く声がします。
「その演出、前にも使ったよね?」とか
「シーンとシーンの継ぎ目、おかしくない?」とか
「その書き方じゃ全然意味が分からない、ちゃんと説明入れて」とか
「そこでその人がそんな事を言うのはおかしい」とか
「都合の良いイベント起こり過ぎじゃない?」とか
「ここは〇〇になってないとおかしいよね?」とか
「説明文だけで話が全然進んでないよね」とか
「そんな設定は知らないんだけど、前に書いてないよね?」とか
「この伏線はちゃんと回収されるの?」とか
「それだと計算が合わない。ちゃんと計算して」とか
「思いつきで書くから後が繋がらないんだよ?」とか
「その後付け設定、頭悪そうだよね」とか
「この辺、〇〇さんの話の展開に似てるよね」とか
etc……。
私の中の『読者』の部分が、私の中の『作者』をメチャクチャ虐めます。本当にうるさいです。殴れるものなら殴ってやりたいほどに。
そのうち私の中の『作者』の部分が
「あー、もううるせーっ! そんなガヤガヤ言うならもう書かない!!」
ってなって不貞寝してしまう事もたまにあります。
でもまた書きたくなって書き始めて、私の中の『作者』と『読者』がケンカして、
「ほれ、こうすれば良いんだろ?!」
と作者が勝てば目出度く作品が出来上がって皆様にお届けする事が出来ます。
「な? だからお前は駄目なんだよ」
と『読者』が勝てば、無力感に苛まれながら枕を濡らして振り出しに戻る事になります。
私はこの『うるさい読者』が大嫌いです。彼のせいで更新のペースは遅れに遅れまくっています。
でも彼が居てくれなかったら、私の作品のクオリティは目を覆うほど更に酷い出来になっていたでしょう。
そんな『読者』、いや、これはもう編集さんですね。彼と喧嘩しながらも、これからも少しでも面白い作品を書いていきたいなぁ、と思っております。
ではでは。
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