第27話「【タイマー】は、超々希少職になる」
「す、スーパーレア?????」
「はい。ギルド史上初の事例です。これまでにも、勇者や大賢者のような希少職は確認されておりますが、転職失敗からの希少職という事例は皆無です。ゆえに、
お、おぉー……。なんかすごい。
「本来希少職というものは、生まれついての職業であることがほとんどです。勇者になる使命をおった者。賢者として生まれつきの才能を持った者。血統から生まれる『帝王』などと言ったものがありますが───」
「は、はい」
「
希少職…………。
たしか、『
でも、あれが最強…………???
「───ですが、その範疇から外れた物に
「超希少職??」
一応聞いたことくらいはあるけど……。
「あまりなじみのない言葉ですよね。これは希少職とは少し異なります。
そう言ってセリーナ嬢は一つの
「これをみてください。……本来は閲覧制限のある書類ですが、ただいまよりルビンさんにはその権限が付与されました。そして、ここです」
突然、機密書類の閲覧が許されたルビンだが、その実感がないまま、セリーナ嬢の言う書類に目を通す。
「怪盗、
え?
「これらはいずれも、人類史上に災悪をばら撒いた人物の保持していた天職です。当時はただの狂人として処理されていましたが、実際には天職が及ぼす能力の暴走であったとされています───もちろん、」
災悪……………………??
天職が──────厄災をもたらす?!
どくん
どくん
どくん……。
「はぁ、はぁ、はぁ…………」
俺が─────────厄災、なのか?
「……さん、ルビンさん!!」
ハッとして顔をあげたルビン。
「大丈夫ですか? ルビンさん!!」
「あ、…………あ、はい」
ドク、ドク、ドク……。
早鐘のようい鳴り響く、心臓。
今にも体を突き破って出てきそうだ……。
「も、もうしわけありません。驚かせてしまったようですね」
「い、いえ……」
「言葉が足りませんでした……こちらを引き続きみてください」
続き……?
「───
これって……。
「ええ、聞いたことがあるかもしれませんね。伝説やおとぎ話になるほど、人類史上に貢献した人物。あるいはそれを成し遂げようとして意志半ばでなくなった英雄たち……」
まさか、
「彼等も
「はい。紛れもなく、希少職の範疇から外れた人物の保持していた天職です。つまり───」
「お、おれ……」
「つまり、ルビンさんは人類史上に名を遺す人物になる可能性が極めて高いと推察されます」
それが……。
「それが、悪名であれ、勇名であれ……?」
「はい。そうなります。……もちろん、私はルビンさんが悪名を馳せるようなことはないと確信しております」
そういって、ルビンの手を握りしめるセリーナ。
「そんな……。俺なんか、が」
ドサリと、再び深く腰掛けるルビン。
一度に色々な情報がはいりすぎだ。
「ルビンさんは自己評価が随分低いみたいですが、以前よりギルドは高く評価しておりました。そこに超々希少職の認定ですよ? もはや、荷物持ちだとか、役立たずとかでブチブチ言っている場合じゃないということだけはご自覚ください」
「ブチブチって……」
時々口悪いよね、セリーナさん。
「荷物持ちだとか、役立たずだとか言っていたのはエリックさんたちだけですよ? 本来、そんな人物にいつまでもSランクパーティを名乗らせるわけがないんですから……。実際、ルビンさんはエリックさんとアルガスさんをほぼ無傷で圧倒。そして、ギルドマスターの卑怯な手にも屈せず圧勝しました───それだけで、事実上Sランク以上の腕前です」
Sランク以上?
そんな実感ないけどなー……。
「以上より、当ギルドはルビンさんに非常に注目し、期待しております! もちろん、ギルドマスターのポストも……」
「それはない」
くそ……。
散々脅したり脅かしたり、持ち上げておいて、結局それかよ!!
───もう!!
「当面はギルドに就職する気はないから!!」
「えぇ、当面は───ですね。結構ですよ」
ニッコリ。
「……言質はとりましたので」
うわ、笑顔が黒い……。
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