【消失】


一人暮らは特に不便なことも無く

孤独という言葉から連想する孤独感とは少し違う

ささやかな自由と少しの寂しさと隣り合わせで

正しく自分のテリトリーは守りつつ

ほどほどの距離感と適度な社会的基盤を持ちながら

大人らしくそれなりに得難い楽しみも心得て

楽しいとはこういう生活かと漠然と考える



でも例えば私が消えてもわずかな期間人々がざわめくだけで

あっという間にそれにも慣れてただ忘れられるだろうか



それはすなわちはかない個の消失である

星屑のように小さなものにすらなれるかどうか

そんな自分の存在が何に影響を与えるのだろうか




今日は星が見えない夜だから

悲しいほどみじめになる



 <お題:私を見つけて>


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