第57話、輝く太陽!青い海!白い砂浜!そして、、

『『『『海だー!!』』』』



俺達4人の目の前には、視界いっぱいに綺麗な砂浜と海が広がっていた。



夏休みも気付けば2週間が経ち、俺達4人はバーベキューをする予定だった日曜日になったので、海に遊びに来ていた。



『それにしても海の家でバーベキュー器具をレンタル出来るなんて便利だよなー』



『そうだよねー!食材だけ持ってくれば出来るなんてありがたいよね!』




クーラーボックスいっぱいに肉や野菜、飲み物などを買い込んだので準備はオッケーだった。



『取り敢えず昼を食べるにはまだ早過ぎるし、それまで海で遊びますか!』



健太がテンション高めでそう言ってきた。



『それもそうだな!よし!それじゃあ荷物を預けて、着替えたらまた集合しよっか!』



『『『オッケー!』』』



俺は健太の意見に賛成して、それに続くように行動に移した。



『それじゃあまた後で!』



俺と健太の男子ペアと、風香と菜月の女子ペアの二手に分かれて更衣室に入った。



『なぁ晴樹、楽しみだな』



『そうだな、早く肉食べたいよ』



『いや、そっちじゃなくて他にもあるだろ?』



『他にも?、、あ!あと遊ぶのも楽しみだよなー』



『いや、それもそうだけどもっと!ほら!』



更衣室で着替えながら健太が俺に何かを言わせたいようで、必死になって訴えかけてきた。



『うーん、あと思いつく事か、、、』



『ホントにないのか?』



健太が信じられないと言いたげにこちらを見てきた。



『ない事はないけど、、、、』



『なんだよ、歯切れが悪いないいから言ってみろよって』



健太が少し急かしてきた。



『分かったよ!そんな急かさないでよ、言うってば』




『その、、、風香水着が早くみたい。』



そう言うと健太がニヤッと笑った。



『なんだよー!最初から分かってるじゃん!』



『だってそんなに堂々と言ったら、絶対このスケベが〜、とか言ってただろ!』



俺が恥ずかしさを隠すために強めに言うと健太は即答でこう言った。



『当たり前じゃん!』



『ほらー!やっぱりそうだと思ったよ!』



俺がそう言うと健太はゲラゲラと笑っていた。




着替え終わった俺と健太は、更衣室の前で風香と菜月が着替え終わるのを待っていた。




『それにしても、やっぱり女子は時間かかるよなー』



『そうだな、まぁそれを待つのが彼氏の役割なんだろうけどね』




待つこと10分、風香と菜月は中々出てこかった。



『分かってはいたけど、そろそろ出て来てもいいからだと思うけど、、、』



俺がそんな事を言いながら女子更衣室の方を見ると、二人の姿がようやく見えた。



『二人ともお待たせー!』



『ごめんね!更衣室が混んでて、かなり時間掛かっちゃった』




そう言いながらやって来た二人の姿を見た俺達は、声を揃えてこう言った。




『『俺の彼女、最高じゃね?』』



『ははは!二人とも声を揃えて面白いなー!』



『そんな恥ずかしい事言わないでよ、、馬鹿。』




嬉しそうに笑っている風香とは対照的に、菜月は恥ずかしそうにしていた。



(けど菜月も健太に褒められて、なんだかんだ言っても嬉しそうだな。)



そんな事を思っていると風香が、水着のまま俺の腕にしがみついてきた。



『ほら晴樹!いつまでも固まってないで、最高な彼女をしっかりとエスコートしてよ!』



『わ、分かったよ!ほら!行くぞ!』



『はーい!』



水着のまま抱きついて来たので、腕にいつも以上に胸の感触がダイレクトに伝わってきたので俺はドキドキしていた。


(いい加減慣れたつもりだったけど、これは流石に刺激が強い!)



表面上ではそこまで焦った様子を見せないようにしていた俺だが、内心ではそんな事を思っていた。



『それじゃあ俺達も行くか!』



『そうだね』



一方、健太と菜月はと言うと、菜月が恥ずかしがりながら控えめに健太の腕を掴みながら俺達の後について来ていた。




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