第55話、いざ挑戦!!謎解き迷宮!①

『謎解きのお待ちのお客様は、こちらにお並び下さーい!』



『うわぁ〜、やっぱり凄い人だね』



『それなりに並んでるとは思ってたけどこんなに並んでるとは、、、』



最後尾と書かれていたプラ看板には、約60分待ち。


この暑い中かなりの時間並んでいないといけないらしい。



『風香、辛くなったらいつでも言えよ』



『大丈夫だよ!帽子も被ってるし、飲み物も持ってきたし、このくらいへっちゃらだよ!』



風香の今日のファッションは、カーキのキャップに白の半袖シャツ、そして黒と白の花柄の夏用のロングスカートにサンダルという、夏っぽいファッションだった。



『確かにそうだな!それにしても、相変わらずオシャレだな風香、よく似合ってるよ』



『ありがと!今日は謎解き迷宮って言ってたから、動きやすさと涼しいさを重視してみたんだー』



そう言って、風香がスカートを軽く指で摘んで、可愛らしく俺に服を見せて来た。



『それにしても暑いな今日は』



『確かにそうなんだよね、我慢しようと思えばなんとかなるけど流石にね』



今朝のニュースでも、今年1番の暑さになるでしょう!と言っていたので身構えてはいたが、流石に暑い。



『水を頭から浴びたい気分だよ。』



『それは言えてるね。』




そんな事を風香と話していながら列が進んでいると、、



『なんか涼しくなってきた〜』



『ホントだな、これは涼しいな〜』



列が進むにつれて、熱中症対策のために、上に設置されていたミストの風が流れてきた。



『これなら大丈夫そうだな』



『うん!そうだね!』



涼しいミストの風を受けながら、俺と風香は順番がやってくるのを待っていた。




_________________


そして、いよいよ前に並んでいた人達が迷宮の中に入って行った。



『遂に私達の番だね!』



『そうだな!ようやくって感じだな』



『それでは次にお待ちの方、お待たせしました!』



『『はい!』』


俺と風香は元気よく返事をした。



『おー!元気がいいカップルのお二人ですね!それでは、迷宮について説明させてもらいますね!』



そう言って、スタッフのお姉さんが迷宮についての説明をし始めた。



『この迷宮は一度入ったら出てきた者はいないと言われている、謎多き迷宮です』



『中に入ると幾つもの試練と謎解きがあるので、それをクリアして行くと迷宮から出は事が出来ます』


『それでは準備はいいですか?』



スタッフのお姉さんがそう問いかけてきた。



俺と風香は目を合わせて頷いて二人でこう言った。



『『大丈夫です!』』



『分かりました!それではご武運を!行ってらっしゃい!』



そして、俺と風香は迷宮の中に入って行った。




...................................

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