第37話、そして迎えた、誕生日当日。。

『流石に早く着き過ぎた、、』


緊張し過ぎて眠れなかった俺は、家にいても落ち着かないので、早めに家を出た俺だったが、予定よりかなり早く着いてしまった。



『あと一時間もあるのか』



風香が来るまでの間に、俺はもう一度、今日の計画を確認した。。



今日の計画としては、まず最初に風香の好きな水族館に向かって、その後に近くにあるショッピングモールをウインドウショッピングをする。


その後、夕方頃に海沿いを歩いて景色を見ながら最終目的地の、レストランに向かう。


そしてそこで、誕生日プレゼントを渡すつもりでいた。



俺が今日の計画確認を終えた頃に、待ち合わせ時間より30分も早く風香がやって来た。



『え!晴樹もう来てたの?もしかして待ち合わせ時間を間違えちゃった私?』



『大丈夫だよ、色々考えてたら早く着き過ぎただけだから。』



『それより風香、来るの早過ぎじゃない?』


そう言うと風香は笑ってこう言った。



『まぁ、晴樹には言われたくないけど』


『凄く楽しみだったから早く来ちゃった、、、えへへ』



そう言って風香は少し照れていた。


『そっか、それじゃあ今日はしっかりとエスコートさせてもらうよ』



『はい!しっかりとエスコートされちゃいます!』



そして、俺と風香は最初の目的地である水族館に行くために電車に乗った。






『うわぁ!まるで、海の中に入ったみたいだよ!』



『本当にそうだな、最近の水族館は凄いなー!』



水族館に入った俺たちは、入って直ぐの全面ガラス張りの水中トンネルに、凄く驚いた。



上を見ても横をみても魚達が泳いでいて、まるで本当に、水中の中にいるような不思議な感覚になった。



『凄い幻想的、、、』



それに加えて、トンネル内はライトアップされていて、風香の言う通りとても幻想的だった。



『晴樹!見て見て!あそこにでっかいエイがいるよ!』


風香は嬉しそうに、俺の服を引っ張った。



『お!ほんとだ!でっかいなぁ〜』



『あ!こっちに来たよ!』



さっきまで、離れた位置にいたエイが俺たちの真上を通った。



『下からエイを見たことなかったけど、お腹の部分顔みたいじゃない?』



『はははっ!確かに凄い可愛い顔だったね』



『だよねだよね!』



風香は終始楽しそうにしていて、まるで、子供の時に戻ったような感覚になった。



(楽しんでくれてるみたいで良かった。)



その後、水族館の中を一周した俺たちは、十分楽しんだので、水族館の外に出た。



『久しぶりに水族館に来たけど、楽しかったぁ〜』


風香は、かなり満足したようだった。



『楽しんでもらえたなら良かったよ』



『うん!ありがと晴樹!』



『どう致しまして、それじゃあ次の場所に向かおうか』



『次は何処に連れてってくれるの?』



『次は、近くにあるショッピングモールに行こうかと思ってる』



『お!いいね!もうすぐ夏になるし、丁度服とか見たかったんだよ!』



『そうだと思ったよ!それじゃあ行こうか』


俺は風香に、手を差し出した。



『うん!!』



そして風香は俺の手を、恋人繋ぎで手を繋いで、二人で次の目的地へと向かった。




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