第28話、後半戦のスタート!

『よし、それじゃあ持ち上げるぞ!せーの!』



健太の掛け声と共に3人に俺は持ち上げられた。


『晴樹、絶対頭のハチマキ取られるんじゃないぞ!』


『わかった!』



俺は午後の競技の、騎馬戦に出場していた。



『それじゃあ進むぞー』



騎手が20人対20人の勝負で、先に相手自陣の騎手を0にしたチームの勝ち、というシンプルな競技だ。


(よし!頑張るぞ!)



風香の弁当を食べた俺は、モチベーションがかなり上がっていて、気合が入っていた。



『それでは皆さん準備はいいでしょうか?』


放送席のアナウンスが流れた。



それに応えるように出場生徒達の雄叫びが上がった。


______おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!



『それでは!いざ尋常に、、、始め!!』



『よし!いくぞぉぉ!』



そして騎馬戦がスタートした。



開始と同時にグラウンド中心に多くの騎馬を組んだ生徒が突っ込んで行った。


俺達も中心に突っ込んだ行った。


俺達は、交戦中の相手騎手を見つけたので後ろに回り込んだ。



そして、、、



『おりゃぁ!』


相手騎手の隙をつき、ハチマキを奪い取った。



『ナイス晴樹!それじゃあ次行くぞ!』



『おう!』



次に目をつけたのは、少し離れた位置に孤立していた一騎を見つけたのでそっちに向かった。



ガシッ!


相手と手を掴み合って、お互いにハチマキを取られまいと、必死に交戦していた。


『くっ!中々手強い!』



ガシッ!パヂン!ガシッ!______



相手が中々手強いかったのでかなり手こずっていると、いつの間にか相手に囲まれている事に気付いた。


『くっ!やばい!』


それでも俺は取られまいと、必死になって自分のハチマキを守っていた。



それでも流石に囲まれているのでかなり厳しい。



俺は必死に手を動かして防いでいてかなり激しく動いていた。



しかし、それが逆にいけなかったのだろう。



次の瞬間、相手にハチマキを奪はれてしまった。



そして取られた瞬間、体のバランスを崩してしまいそのまま落ちてしまった__________




________しかも頭から。。



ガンッ!



頭にかなり強い痛みが走った。



視界がぐにゃぐにゃになって視界が定まらない。。。



『おい!晴樹!大丈夫か!しっかりしろ!』



心配した健太が俺に声を掛けてきた。



しかし俺は頭を打った衝撃により、上手く喋れない。




『おい!晴樹!晴樹!、、るき、、、き、、、』





(この感じ、なんかデジャブだな。。)




そして、俺の視界は真っ暗になり、意識を失った。。。。





…………………………………

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