第25話、白熱!クラス対抗リレー①

『晴樹!後は、頼む!』


『おう!』



俺は健太からバトンを受け取り、走り出した________




『午前の部、最後の競技のクラス対抗戦リレーとなりました!』


『各クラスの選ばれたメンバー達による、熱い戦いに目が離せません!』


『それでは!入場です!!』


放送委員によるアナウンスと共に、俺達はリレーを走る前の最後の確認を皆んなで行った。



『よし!それじゃあ絶対に一位になるぞ!』


『俺達が、晴樹まで絶対にいい状態でバトンを繋ぐから、頼むぞ晴樹!』



『分かった!絶対に一位になろう!』



そして、俺達はスタート位置となるグラウンド中央まで走って入場した。



『来たよ!菜月!晴樹ーー!頑張れーー!』



『うん、、健太!頑張れー!』


風香と菜月の声援が俺たちまで届いたが集中するために、反応はしなかった。


その他にも、各クラスの声援が大きく聞こえた。


間違いなく、今日一番の盛り上がりだろう。




そして、遂にその時がきた。。




『それでは、一走者目の生徒はスタート位置についてください。』



『それじゃあ行ってくる!』



『『『頼むぞ!』』』


俺達の一走者目の生徒がスタート位置についた。



因みにリレーの順番としては、一番目から3番目は運動部に所属している生徒で固めて4番目に健太、そしてアンカーに俺と言う順番で走る事になっている。


走る距離は一人200m。


距離が少しあるので、走るスピード、そしてスピードを維持する持久力の勝負となる。



そして俺達は、スタートの瞬間を待った。。




『それでは!位置について、、』



いよいよスタートする。。



『よーーい!____________パンッ!!』



ピストルの音同時に一斉にスタートした。



歓声が一気に沸いた。



『頑張れ!!......くん!!』


『頑張って!!.......!!』



各クラスの走っている生徒達を応援する声が聞こえてきた。



放送委員の実況にも熱が入っていた。



『現在!トップは三組です!!その後に続くのは五組!!そしてそれに食いつく一組だ!!』



俺達のクラスは一組なので、かなり良いスタートだった。



そして、一走者目から二走者目にバトンが渡された。


『後は頼む!!』



『任しとけ!!最低一人は追い抜く!!』



俺達のクラスの二走者目の生徒は、陸上部の生徒なので、みるみる内に前の順位のクラスに追いついていく!



『『『追い抜けーーー!!』』』



クラスメイト達の応援にも熱が入り始めた。



そして!!俺達のクラスが二位のクラスを追い抜いた。



『『『やったぁぁぁぁ!行ける行ける!頑張れ!!』』』



クラスメイト達が盛り上がっていた。



『ナイス!後は任しとけ!』


そして、さん走者目にバトンが渡る。



そのままスピードに乗って走っていたが、後ろの生徒も追い上げてくる。



走り始めて100mを超えたあたりからウチのクラスと五組の生徒と横並びとなり、接戦となった。



『はぁ、はぁ、はぁ、ごめん!』



『大丈夫、まだ何とかなる!!』



四走者目の健太にバトンが渡った。。



健太は走り出すと一気にギアを上げて五組との差を徐々に広げていき、前を走る三組の生徒との差を縮めていく。



『健太ーー!!!追いつけー!!頑張れぇぇ!!』



菜月の声援が、人一番大きく聞こえた。


『健太!!頑張れーー!』



俺も健太に声援を送る。


そして俺も、走る準備に取りかかった。



『ふぅーーすぅーーーふぅーーーすぅーー』



大きく深呼吸をして、軽くストレッチをしていた。



ある程度の準備が終わると、健太が最後のカーブを曲がり全力で走ってきた。



しかし、僅か数m三組の生徒がリードしている。



そして、、健太が俺にバトンを渡してきた。



『晴樹!!後は、頼んだぜ!!』



『おう!!』



健太から最高の形でバトンが俺に渡った。



皆んなの頑張ってくれた想いを受け取り、俺は全力で走りだした______





……………………………………


読んで頂きありがとうございました!


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