第2話
しまった。咄嗟の行動をとってしまったが、これは未成年誘拐ではないか??俺は家に帰った途端、冷静になった。この子の親が、いなくなったと警察に証言し、俺が連れて行ったと暴露したら、手錠をはめられ連行されてしまう。手錠をはめられるのはせめて、ポリスの格好をした女警察官にエロ拷問されるだけでいい。ああ、俺の人生詰んだ。女に触れることなく俺は牢獄で数年、むさ苦しい男達と共に暮らすのか。俺は絶望していた。
だがそんな俺の絶望とは裏腹に例の女の子はまだ泣き止まなかった。俺は、子どものあやしかたを知らない。ど、どうすればいいんだ?
そ、そうだ。こんな時は、保育士の学校に行っている姉貴に聞こう。きっと答えてくれるはず。俺は、姉貴に電話をかける
「もしもし、ねぇちゃん。女の子の泣き止ませ方ってどうしたらいいの??」
俺は、単刀直入に聞いた。
「い、いきなり、何?」
姉貴は驚きだけではなかった。どこか様子がおかしかった。
「実はさ、女の子がずっと泣いているからどうしたらいいのかって」
俺は、女の子を拾ったことはあえて言わなかった。通常の姉貴なら、どういうこと?と聞いてくる。できれば何も聞かないでくれと祈りたい。
「ねぇ??電話答えてあげないの??」
電話越しに男の低い声が、遠くから聞こえてきた。どこか粘着質で、まるで行為の真っ最中かのような雰囲気。
「おん、なの子のあやし、方は、お、やつとかあ、げると、イイ、そこすごくイイ」
……どうやら姉貴は電話越しでイッてしまったようだった。
姉貴の声が全く聞こえず、男の声がずっと断片的に聞こえてくる。繋ぎ合わせると、おそらく、おまんこ触られながら、弟くんからの電話でイッちゃうなんてなんてえっちだね??
だと思う。まさか、姉貴に電話しただけなのに、姉貴の淫らな声を聞いてしまうなんて。……
残念??むしろ興奮する俺がいる。
「ねぇ」
横から呼ばれる声がして、女の子の方を向いた。涙はとっくに乾いていて、服に濡れた跡がついている。女の子は、小さな指を俺の一部分に向ける。
「これって……」
俺は、穴があったら入りたい思いだった。俺は、あれで盛り上がってしまったのだ。それを小さな女の子に見られてしまった。恥ずかしくて合わせる顔がない。は、早く静ませなければ。そんなことを考えていると、女の子の何かがぴょんぴょん揺れていることに気づいた。むろん胸ではない。Aカップぐらいの乳首がうっすら透けているのだから揺れるはずがない。……す、透けている。女の子はノーブラで道の真ん中にいたのか。今から撮影でも始まるみたいなシチュエーションだったのだ。もちろん、カメラも汁男優もいない。俺は、ぴょんぴょん音がするところを探してみる。いや、探すまでもない。先っぽがハート型の長い尻尾のようなものが動いていたのだ。
「いい匂いする」
女の子は、もっと近くで嗅ぎたくなったのだろう。俺の股間ギリギリまで鼻を近づけてくる。女の子の鼻息が俺の股間に当たって、より興奮度が増してくる。
すると、ピョコンと。警戒心がなくなったウサギのように耳を立ててくる。どこかの魔物のような耳の先が尖った形。ドンキとかで売ってるものをつけたわけではなさそうだ。俺は少し恐怖が湧いてきた。
「これっておちんちん??」
ああ、そうだよ。人外さん。と俺は言いたくなった。だがさすがにそんな差別的発言をしたら俺の株も息子の株も下がってしまうから口を閉ざした。
「ねぇ、近くで見たい」
女の子は顔をあげ、俺のベルトに手をかけようとする。
「おい、ちょっと待てよ。痛っ」
俺は、女の手を掴んだ。動いたせいかスラックスに擦れて痛みがくる。
「なんで?」
女の子がきょとんとした。女の子は勝手に人の股間を触ってはいけないと親に教わらなかったのか。ませた子どもを相手にするのは難しい。
「お兄ちゃんがね、お前は、いつか人間のオスのせいえきを摂取するんだって言ってたから。もともとは、お兄ちゃんのもらってたけど、人間じゃないからそんなにおいしくないって」
は??人間のオス??精液を摂取??何、こいつ、自分をサキュバスだと思ってんのか。いや、もしかして本当にサキュバスだったりして……。なんてな。
「ねぇねぇ、せいえきちょうだい?」
女は潤んだ目で俺を見つめてくる。ヤバい、あんなの言われたからか余計股間が痛くなってきた。かといって、はいどうぞって訳にもいかない。俺の童貞をこんな子どもに渡すなんて、犯罪すぎる。
「痛いんでしょ??ならぱっくんさせてよ」
ああ、ダメだ。もう無理限界。しょうがない。脱ぐか。もう犯罪なんて万々歳だ。早く、脱がないと息子が……
俺は、堪えきれずスラックスを脱いだ。
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