SFはスペースファンタジーの略では無い。
SP――――
最初にステータスを確認した時には無かったよな。
順当に行けばスキルポイント………で合ってるよね。
SFみたいに実はサイエンスフィクションの略でした、見たいなの無いよね。
おれスペースファンタジーだと割と最近まで思ってたんだ。
SP………スシポイント?寿司を今までどれだけ食べたかによるポイント。10貫に付き1ポイント付与………いやいやないわ、ってかスシポイントって何だよ。
やっぱりスキルポイントよね。
『それにしてもスキルってどうやって取るんだ?』
名前
種族 悪魔 LV48
HP 999/999
MP 999/999
スキル 合体(LR)究極進化(LR)覚醒(LR)邪眼(UR)高速浮遊移動(SR)
称号 転生者
SP 480
『スキル覚えたいなぁ~』
俺がそう思うと「かしこまりました。スキルブックオープン」という女性の声が突然聞こえてきた。
俺の目の前に古めかした分厚い本が突如現れ、興味本位で俺がその本に手……手の様な物を伸ばすと本は両開きの状態で空中に固定された。
「ん?スキルブックを開いたのかい?何か不思議な気配がするね」
隣でアラクが何かを察している。
この金髪少年、何だか察しが良すぎて怖いんだが。
スキルブックを読み込んで行くと、いくつかのルールが最初に書かれていた。
大きく分けてスキルは基本スキル、戦闘系スキル、支援系スキル、生産系スキル種族スキル、固有スキルの6種類に分かれ、身体的特徴を伴うスキル等は基本覚える事が出来ないらしい。
簡単に言うと手が無いのに格闘スキルの正拳突きなんかは覚えられない、ってことだ。
ん?
ヒトデには生物学上、手は無いし足も無いんだが。
一応この手らしき部位を手と足らしき部位を足と認識しても良いんだろうか?
まさかこの一子相伝の北東神拳伝承者である我が、スキル上とはいえ格闘スキルを覚えられないと言う事になるかも知れないかも知れないとは。
『くっ………殺せ………』
ん?
使い方間違えてる?
知らないよ。
取り敢えず何が覚えれるか確認しながら進んでいこう。
まず基本のスキル。
鑑定、料理、言語理解。
料理、鑑定はLV5まで上げておいた。
料理に関しては料理できるかどうか分らないけど取れるから取ってみた。
ちなみにスキルレベルの最高は御多忙に漏れず10と言う事です。
ほかにも生活に必要そうなスキルは結構あったんだけど実際ヒトデとして生きたことが無いから取るのを躊躇ったんだ。
料理スキルを覚えるのに1ポイント使用しレベルを上げるのに最初に使用したスキルポイント×レベルの数値がレベルを上げるのに使用するスキルポイントになる。
要するに料理スキルをレベル5迄上げると全部で15ポイント使用した事になる。
1+2+3+4+5=15ね。
鑑定は最初に2ポイント使用したから30ポイント使用した。
言語理解はレベル3で置いてある。
と言うのもレベル3で共通世界言語であるアタルフィス語、レベル2でその他の人語、レベル3でエルフ語、ドワーフ語まで理解出来るらしいのでそれ以上の必要性を感じなかったからだ。
必要ならまた覚えれば良い。
ただ今、言語理解のスキルを覚えたのなら、今までおっさんズやアラクの言葉を理解していたのは何だったんだって言うメタな疑問は残るんだ。
―――――気にするのはよそう。
「スキルは固有スキルから考えて体系立てて言った方が良いよ。と、言うかどっかに意思疎通か物理的に口が出来る的なスキルあるはずだからとっとと覚えて会話しようよニル。このままじゃまるで僕がヒトデのぬいぐるみに喋りかけ続けてる頭の痛い男の子みたいじゃないか」
金髪さらさらヘアーの美少年アラクが俺にアドバイスをくれる。
それにしてもなんでコイツは俺に色々アドバイスくれるんだろう?
考えても分らない。
分らないなら本人に直接聞けば良い。
『頭が痛い件は、誰も居ないから別に大丈夫だろうが、喋れるようになるスキルもあるのか。なら優先して覚えてみよう。色々とアラクに聞いてみたいこともあるし』
そう言う事なので固有スキル、種別スキル辺りを探ってみることにした。
まずは固有スキル。
『ほっほぅ~』
固有スキル一覧
鬼ヒトデ―――――必要SP5
ヒトデ肌―――――必要SP5
ヒトデ支配――――必要SP10(LV無し)
素材吸収―――――必要SP10(LV無し)
無機物合体――――必要SP50(LV無し)
単独繁殖―――――必要SP1
毒液精製―――――必要SP1
種族スキル
悪魔召喚―――――必要SP30(LV無し)
地獄門召喚――――必要SP50(LV無し)
個体進化―――――必要SP100(LV無し)
固有スキル、単独繁殖ってぇぇ―――――
ヒトデとして番いに為ることすら否定された瞬間だった。
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