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夏のひとり言

夏のひとり言

砂田計々

おすすめレビュー

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★★★
★39
14人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 國枝 藍
    107件の
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    ★★★ Excellent!!!

    肌に張り付く初夏の熱、拭いきれない冷たい孤独。

    ここには人生がある。
    誰もがどこかで通過してきた、「あの日」がある。

    うだるような暑さの中を青信号に誘導されるように車を走らせる。
    こちらを見ない助手席の彼女との上辺だけの会話。
    こんなに近くの距離にいて、同じ空間、同じ時間を過ごしているはずなのに、本当のところは何も分からない。分かろうともしない。

    夏の訪れを感じるじっとりとした暑さと共に、どうしようもない孤独の冷たさが、読者を捉えて離さない。

    • 2020年5月4日 02:44
  • 九乃カナ
    715件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    夏はまぶしくて、暑くて、物語では白く飛んでいるもの

    車を運転中、カーステレオからは女性シンガーの歌声
    さっきから青信号がつづいていて
    あまりにつづくから不気味になって
    信号がやっと赤になってブレーキを踏む
    となりには昔の彼女がいて急ブレーキに文句を言う

    もやっとして幻想的
    夏の昼間の夢
    夏が始まる

    • 2020年5月2日 07:45