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源氏車、燃ゆる。

源氏車、燃ゆる。

田所米子

おすすめレビュー

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★★★
★36
12人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 澄田こころ(伊勢村朱音)
    394件の
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    ★★★ Excellent!!!

    あやしく微笑む令嬢の真意

    没落旧家の令嬢が嫁入りの日に、庭に咲き乱れる燃えるような赤い源氏車の花をみていた。
    その美しい横顔には秘めた思惑が……

    横溝正史的世界観で展開される、心理サスペンス。
    気泡が入り、表面が歪んている、現代では再現不可能な手作りガラス。そのガラスから見える世界のように、令嬢を取り巻く世界はゆがんでいた。

    放蕩三昧の末、財産を食いつぶす容姿だけはすぐれた父。
    孫もいる年齢で、若い後家をのぞむ成金爺。
    一家の生活を支えるため、人身御供として差し出せれる娘から目を背ける家人。

    ゆがまず一途に変わらないものは、令嬢の心の内だけなのかもしれない。

    • 2020年4月30日 23:52