第55話 留学生

「よーし、全員席につけー」


「あ、先生きたね。ココナッツまたね〜」


教室に入ってきた先生の一言で、みんなはそれぞれの席に戻っていきます。


それにしても……


(隣と斜め後ろの方は初日から遅刻でしょうか?)


教室を見渡してみても空席は私の隣のこの2席しかありません。


「よし、全員来ているな。それじゃあいきなりなんだが今年から1年間、このクラスで一緒に生活する留学生を紹介する。入っていいぞ〜」


ガラガラガラ……


先生が言ったのと同時に、教室の扉が開いて3人の生徒が教室に入ってきました。


1人は金髪の女性の方で、この人が留学生と思われます。そして残り2人は──


「とうちゃ〜く!みんなおはよ〜!」


「おはようございます……」


元気よく、私たちに挨拶をしたのはこの学校の生徒会長である葉柚さんでした。

その隣で先生に小さな声で挨拶したのは、私にとって予想外の人物──葉幸くんでした。


「おぉ!留学生超美人じゃん!」


「やば!金髪やば!」


「いや!でも3週間ぶりの会長も負けてないぞ!」


「まてまて!会長の隣の子も──」


「はーい、静かに。」


留学生さんの登場によって騒がしくなっていた教室を葉柚さんが一言で静めます。葉柚さんすごいです。


「はい、じゃあ自己紹介お願いね?」


「は、はいっ」


留学生さんは教卓の前にたって、1度も深呼吸をした後に自己紹介を始めました。


「マーガレット・ロータスといいます。

アメリカ人と日本人のハーフで小さい頃から日本語も勉強していてそれなりに喋れる方だと思います。

1年間、よろしくお願いします」

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