そして、ヒトは自らの思い出すら改竄する。改竄の後にしか訪れない幸せを抱く事でなんとか生きていられるヒトも、いる。
頭の中の妄想に色をつけて、設定を練り込んで、人格をこしらえて、喋らせて。設定は表面に出したり隠したり。 私にとって、文章を綴るというのはそのような感じです。…
久しぶりに墓参りにきた主人公は、墓前で手を合わせ亡くなった家族のことを回想する。そこへ離れて暮らしていた家族がやって来て。思い出にひたっていた主人公は忘れていたことを思い出す―― 記憶の不思…続きを読む
現代日本の負の側面とも言うべきリアルを箱庭のように、徹底的に描写。哀しい教訓、それは辛い日常でしか得られないものかもしれないものの、「そんなことはない」と読者は否定できない。「オートマチック」…続きを読む
どこか浮遊感のある謎の多い冒頭は、読者を作者の世界観にあっさり埋没させます。謎はゆっくり解けていく。少しずつ、少しずつ、複雑に絡まった糸を丁寧にほどいていくように。騒がしい蝉の声が少しずつ…続きを読む
帰省。わけありな家庭。ダークだけど、考えさせられる作品でした。
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