彼女がことわざを幾度も繰り返すのは、かつての己を鼓舞するための呪いだろうかと。わたしたちは夜空を仰いだ。
夜降ちの空には星々が煌めき、わたしたちを、彼女たちを静かに見守ってくれている。
愛とはやはり良いものだ。顔に影を落としたキミたちが、こんなにも幸せそうにしてくれるのだから。
多くはバルネアという名の少女の話ではあったものの、メルエーナ、ジェノ……リリィにかのティルまで、それぞれに強く惹かれる物語があった。
もしも彼らの物語を観ることができるというのなら、迷わず席に着くだろう。
そういう魅力が、彼らには溢れていたんだ。
ではシェフ、最後に。
──いい、料理だった。